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新潮文庫
中国の旅、食もまた楽し

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101360133
  • NDC分類 292.2
  • Cコード C0126

内容説明

中国は「地大物博」の国。広い大地には物があふれ、見どころ、そして食べどころが満載だ。北はハルビン、南は海南島、西はカシュガル、トルファンまで中国大陸を味わいつくす一大紀行。中華世界への蘊蓄の広さ深さは、まさに大陸級の邱サンだからここまで書けた。もちろん中国旅行定番の上海、北京、香港もじっくり紹介。有名中華料理店も実名で登場、食いしんぼにもたまらない一書。

目次

孫悟空ゆかりの火焔山に行く
ウルムチは果物と野菜の王国
見たことのない風景を見にカラクリ湖へ
茫蠡に魅かれて臥薪嘗胆の故地へ
老酒飲むならやっぱり紹興で
上海商人のルーツを訪ねて寧波へ
食道楽のメッカ香港
香港の美食メニューはピンからキリまで
かくてあなたも一人前の香港通
返還後の香港でワインを飲む〔ほか〕

著者等紹介

邱永漢[キュウエイカン]
1924(大正13)年、台湾台南市生れ。’45(昭和20)年東京帝国大学経済学部を卒業。台湾における「二・二八事件」をきっかけに香港に移住した後、日本へ亡命。’55年に発表した小説『香港』で直木賞を受賞。以後、経営・経済評論を中心に広範な執筆活動を続け、経営コンサルタントとしても活躍。日中の食文化への深い造詣をもとにした秀逸なエッセイ作品も多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

5
☆☆☆邱永漢さんの本を初めて読みました。予感はありましたが、もの凄い人物ですね。持っている時間軸が長く磐石なだけでは無く、新しいモノにも敏感に反応する変幻自在な俊敏性にも完全に脱帽です。東アジアの大マスターの称号が相応しいと思える程の経験豊富で非常にクレバーな人物ですが、何といってもリスクを常に分析しながらギリギリの所で打って出れる抜群の思い切りの良さは亡命や無国籍から学び取った誰にも負けないうたれ強さから来るのでしょうか。昨年亡くなってしまったのは非常に残念ですが著作を通じてこれから学びたいと思います。2013/11/02

ナウラガー_2012

0
内モンゴルで飼われる山羊から摂れるカシミアの原料の羊毛は世界の9割を生産する。エルドスという企業は世界一のカシミア工場

ナウラガー_2012

0
位置する庭園式ホテル。1988に三井不動産と現地法人が合弁で作った/【洛陽】水席(洛陽の宴会料理)洛陽料理はどんな材料で作った物でも上からスープがかかっているためこの名が付いた/【海南島】石炭も御影石も出るし鉄鉱石も掘られていて日本に供給されていた頃もあった。牙籠湾は”中国で一番きれいなビーチ”。椰子やコーヒーの産地。宋家の三姉妹は海南島の出身/【内モンゴル】フフ(青い)ホト(部落)の意。包頭(”鹿のいる所”というモンゴル語で有名なカシミアブランド「鹿王」というのがある)

ナウラガー_2012

0
レーダーの発達してない昭和の初期は空爆が困難な地だったから。よって、奥地に在りながら重工業から機械工業が発達している一大産業地帯/【黄山】「五岳より帰り来りて山を見ることなし、黄山より帰り来りて岳を見ることなし(明代の地理学者・徐霞客)」。ロープウェイがかかる前は登頂までに6時間かかった。元気な頃の鄧小平が意気込んで登ったが7、8合目でへばったという逸話もある。安徽省は紅茶の産地:(リプトンやダージリンなどのオリジンと言われる)祁門紅茶/【西安】唐華賓館(西安ガーデンホテル)大雁塔の東側に

ナウラガー_2012

0
着工したが、途中の中ソ対立のためにソ連人技術者が引上げしたため、結局自力更生で8年がかりで完成させた鉄橋。「揚州八怪」と呼ばれる画家が輩出し揚州文化の名を天下に轟かせたのも塩を扱う豪商達がスポンサーになっていたから(因みに中国で画家が集まる街は①北京②杭州③成都)。大明寺は唐招提寺の鑑真和尚が律学を学んでいた寺/日本人に最も親しまれている『三国志』は吉川英治のものだが、中国では羅漢中の『三国志演義』/【重慶】蒋介石の重慶政権を思い出すが彼が重慶を選んだ理由①北京や上海などから遠い②年中曇りの日が多く

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