内容説明
早稲田大学を出てアニメーション制作会社へ入ったごく普通の青年がいた。駆け出しながら人気アニメ作品の演出にも携わるようになったが、24歳のある日を境に、仕事場では突飛な大言壮語をし、新聞記事を勝手に自分宛のメッセージと感じ、また盗聴されている、毒を盛られるといった妄想を抱き始め…。四半世紀に亘る病の経過を患者本人が綴る稀有な闘病記にして、一つの青春記。
目次
第1章 兆候(一九六二年~一九八四年)
第2章 現実との闘い(一九八四年~一九八六年)
第3章 意識革命(一九八六年七月)
第4章 幻覚妄想(一九八六年七月二十五日~七月二十七日)
第5章 入院(一九八六年七月~十一月)
第6章 出発(一九八六年十一月~一九八八年十二月)
第7章 想像と妄想の狭間(一九八九年一月~十月)
第8章 躁病、そして再入院(一九八九年十月~十二月)
第9章 再出発(一九九〇年一月~一九九一年四月)
最終章 障害があっても(一九九一年~現在)
著者等紹介
小林和彦[コバヤシカズヒコ]
1962(昭和37)年、横浜生れ。’80年、早稲田大学商学部に入学し、在学中は「早稲田大学アニメーション同好会」に参加。’84年、大学卒業後にアニメーション制作会社「亜細亜堂」に入社し、アニメーター、演出家として「タッチ」「ドラえもん」「日本昔ばなし」などの作品に携わるようになる。’86年7月、幻覚妄想状態に陥り、精神神経科に入院。同11月に退院し、まもなく職場に復帰したが、’88年に退社。以後も、発症のために数回の入退院を繰り返している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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