出版社内容情報
佐野 洋子[サノ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
四歳の頃、つなごうとした手をふりはらわれた時から、母と私のきつい関係がはじまった。終戦後、五人の子を抱えて中国から引き揚げ、その後三人の子を亡くした母。父の死後、女手一つで家を建て、子供を大学までやったたくましい母。それでも私は母が嫌いだった。やがて老いた母に呆けのきざしが―。母を愛せなかった自責、母を見捨てた罪悪感、そして訪れたゆるしを見つめる物語。
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938(昭和13)年、北京生れ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。創作絵本に『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』『ねえとうさん』(日本絵本賞、小学館児童出版文化賞)など、創作童話として『わたしが妹だったとき』などがあり、そのほかにエッセイ集『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)などを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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