出版社内容情報
支援が必要な人は「困った人」じゃない。元気な人も誰かの助けが必要になることもある。私やあなたを追い詰める自己責任論を超えてケアし合える社会を目指そう!
福祉は、ごく一部の困っている人のためのものではありません。病気や障害、貧困などで悪循環状況に陥って幸福ではない状態の人が、どうやったら好循環に向かい、幸福を目指せるか。元気な人も、しんどくて誰かの助けが必要になることもあります。自分自身の弱さや無力さを認め、他者に頼ることによって自立の道が開きます。その際の助け合いの仕組みを考え、伴走するのが福祉です。他者とともにケアし合う関係性を生み出すことこそ、日本社会に求められていることだと考えます。
【目次】
第一章 あなたの一段は他人の十段?
第二章 なぜ人は追い込まれていくの?
第三章 家族が支えるのが当たり前?
第四章 ともにケアし合う社会とは?
内容説明
福祉は、ごく一部の困っている人のためのものではありません。病気や障害、貧困などで悪循環に陥って幸福ではない状態の人が、どうやったら好循環に向かい、幸福を目指せるか。元気な人も、しんどくて誰かの助けが必要になることもあります。その際の助け合いの仕組みを考え、伴走するのが福祉です。
目次
一章 あなたの一段は他人の十段?―他者を理解すること(算数が苦手な娘;障害のある子は同じクラスで学べないの?;「ダメ。ゼッタイ。」はゼッタイ、ダメ!?;常識と論理の飛躍)
二章 なぜ人は追い込まれていくの?―自己責任論を考え直す(他人に迷惑をかけられない? 自己責任論と個人主義;障害者や高齢者はかわいそうな人? 障害の医療モデルと社会モデル;障害者は不幸なの?標準化と社会的排除;二つのマインドセット 理性の悲観主義と実践の楽観主義)
三章 家族が支えるのが当たり前?―ケアの社会化(昭和的家族の価値観の限界;家族が頑張れ、は違う;贈与の社会化・制度化;生き心地の良い社会とは、支え合いが埋め込まれた社会)
四章 ともにケアし合う社会とは?―福祉は誰のため?(自己責任社会だから自分が頑張れ、は違う;家族に閉じず、共にケアする;安心して思いが話せる・聴かれる環境の大切さ;「ダメな人」は、「ダメ」じゃない!)
著者等紹介
竹端寛[タケバタヒロシ]
1975年京都生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科修了。博士(人間科学)。兵庫県立大学環境人間学部教授。専門は福祉社会学、社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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