新潮文庫<br> 真夜中のたずねびと

個数:
電子版価格
¥737
  • 電子版あり

新潮文庫
真夜中のたずねびと

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月06日 16時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101351322
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

言葉を失った震災孤児の少女アキ。空き家を転々とする中で、彼女は占い師の老婆と出会い、共に暮らすことに。少女を「天使」と呼ぶ老婆は言った――ある岩穴に封印したそれをとってきて欲しい、と。探し辿り着いた場所で、アキは死者の声を聞く……。平穏な日々を突如として切り裂く、災害、事故、そして底知れぬ悪意。人探しの探偵へと成長したアキに導かれ、真夜中に呑まれた者たちの現代奇譚。

内容説明

言葉を失った震災孤児の少女アキ。空き家を転々とする中で、彼女は占い師の老婆と出会い、共に暮らすことに。少女を「天使」と呼ぶ老婆は言った―ある岩穴に封印したそれをとってきて欲しい、と。探し辿り着いた場所で、アキは死者の声を聞く…。平穏な日々を突如として切り裂く、災害、事故、そして底知れぬ悪意。人探しの探偵へと成長したアキに導かれ、真夜中に呑まれた者たちの現代奇譚。

著者等紹介

恒川光太郎[ツネカワコウタロウ]
1973(昭和48)年、東京都生れ。2005(平成17)年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。’14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

69
引き寄せられてしまう感覚は自分だけなのか?微かに繋がる、連作というには淡い物語。冒頭、阪神淡路大震災を独り生き延び、廃屋などを転々としていたアキが、老婆と出会い再生していくところから始まる。こんな子も、現実にいたかもしれないな。アキは長じて人捜しに特化した探偵となり、様々な人々と微かに触れ合っていく。殺人鬼の息子、殺人者の姉、そして殺人者たち。それぞれに闇落ちした事情があり、自己弁護の言い分もある。得体の知れない悪意に追い詰められていたり、解放されて自由に羽ばたいていったり。闇の底で息を殺して辺りを窺う。2023/05/18

アッシュ姉

65
大好きな恒川さんの最新文庫。久々の書店購入本。張り切ってブックカバーも新調したのでウキウキ。でもいつものワクワク感があまり無かったかな。解説に新境地とあってなるほど。著者名を伏せられていたら面白かっただろう。恒川さんだとハードルが上がってしまい、少し物足りなかったけど、また読み返したいので大切に本棚へ。2023/07/31

スカラベ

50
いつもの幻想的な作風とは一線を画し、人間臭い現実を軸にした5編の短編集。とはいえ、それぞれの話には、ひとかけのスパイスのように怪異の要素が散りばめられている。死者の声を聞いたアキがやがて人探し探偵となってたずね人の依頼を受け、人を繋ぎ物語を繋いでいく。それぞれの登場人物も各話で微妙に繋がっていたりして、構成の妙は相変わらずうまい。2023/08/30

ざるこ

44
5篇。いつものノスタルジックな恒川作品ではない。震災孤児、ネグレクト、轢き逃げなど身近でリアルな死の匂いを放つやるせない作品群。加害者と被害者、そしてその両者が多大な影響を及ぼす血縁者たち。どれもとても細かに心理描写がなされており「母の肖像」母親のだらしなくて情けなくて狡く責任転嫁するさまと、でもどこか情を感じる展開は本当に見事。憎しみによる復讐も現実逃避による新たな人格の形成も、精神への相当な重圧を感じて息苦しい。「真夜中の秘密」は犯罪なのに許容しそうになってしまう。もし自分なら…イヤ、ダメだと戒める。2023/05/01

海燕

28
よい読書だった。「夜市」を読んで以来、私の中で恒川さん作品のイメージは「幻想的、静謐」。「スタープレイヤー」は異世界を描いていてまた作風が違ったが、久々の著者作品となる本作(連作の短編集)はどんなのだろうと期待とともに読んだ。幻想性はそれほど強くなく現実世界をベースにした作品だが、それでも随所に怪奇な出来事が織り込まれて、冷たい風がすっと吹き抜けるような感じ。最後のロードムービーの趣ある作品「真夜中の秘密」が好み。事情を背負った女性が最後に主人公に書き残した言葉は、仄かな希望が見えてとてもよかった。2023/12/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21063234
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品