新潮文庫
寂聴伝―良夜玲瓏

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101350417
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

田村俊子、岡本かの子、智照尼、伊藤野枝、管野須賀子ら苛烈な生き方を選んだ女を書き綴ってきた瀬戸内寂聴。自身の人生もまた、その作品に劣らず波乱に満ちたものだった。夫以外の男を愛して破綻させた結婚生活、もつれた四角関係、作家としての苦闘、51歳での出家、捨てた娘との再会…瀬戸内氏の人と作品を敬愛し、親交を深めた著者にして初めて描かれる「女流作家の一代記」。

目次

方位
未生
味爽
邂逅
出立
転位
往相
実存
啓示
曳白
還相

著者等紹介

齋藤愼爾[サイトウシンジ]
1939(昭和14)年、京城(現在のソウル)生まれ。山形大学文理学部中退。深夜叢書社を主宰する編集者、俳人。2010(平成22)年、『ひばり伝―蒼穹流謫』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaoriction@感想は気まぐれに

21
井上荒野『あちらにいる鬼』と並行して、副読本として 井上光晴の箇所を重点的に読む。最初の講演会の時、井上光晴と、もう一人は大江健三郎なのかな?と思いながら『あちらに〜』を読んでいたのだが、答えあわせで やはりその時のもう一人は大江健三郎氏であったとわかる。事実と小説を照らし合わせて読みながら、限りなく ほぼ事実に近い『あちらにいる鬼』を感じる。井上荒野の、ある意味で覚悟のようなものを感じながら『寂聴伝』を読んだ。『あちらにいる鬼』は、もう一つの『寂聴伝』だとも思う。2020/01/11

midnightbluesky

2
別れたくてしょうがなかった男に、別れを切り出されて、すがりつく、という若かりしころの寂聴さんの姿は「そんなみっともないこと自分はしない」と鼻で笑うような人の心の底を見透かしているようである。2011/06/03

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