新潮文庫<br> 再生巨流

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新潮文庫
再生巨流

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  • サイズ 文庫判/ページ数 570p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101335711
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

組織というものを甘く見ていたのかも知れない…。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957(昭和32)年生れ。慶應義塾大学大学院修了。’96(平成8)年、米国企業在職中に執筆した『Cの福音』が、いきなりベストセラーとなり、衝撃のデビューを飾る。翌年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

391
挫折した主人公が再起を図る話だが、過去の経緯が地文の説明だけで済まされ、そもそも吉野が左遷されるような人に見えない。部下の育成面もあまり頁を割いておらず、成長記としても薄い。読みどころはアイデアの形に仕方。フィクションなので、多分に都合の良いところもあるが、描きこまれた業界内の模様や、身近にいそうな会社人像が、物語を浮わつかせることなく支える。かなり前の作品なので、主人公の人格は、現代では山っ気が強すぎて上級職には適さないかもしれない。そういう人こそ閃きやセンスで勝負しなくてはいけないという教訓でもある。2020/02/06

三代目 びあだいまおう

318
名作は色褪せない!既出のビジネスモデルの展開にふと感じた違和感。発売から15年以上?物流企業で抜群の営業成績を残していた主人公。しかし組織内不和で実質的左遷人事を受ける。そこは新規事業開発部門。年間4億もの新規事業をノルマと課せられる。一方、甲子園を沸かせプロでの活躍を期待されていたが故障で夢破れた新人と出会う。独占寡占業界に、新たなビジネスモデルで切り込もうと意気込むが、社内の保守的権力の壁に阻まれる。挫折からの再生、やがて巨大な流れを生む。若い内に読みたかった!超面白い!ビジネスマン必読の傑作‼️🙇2020/08/29

おしゃべりメガネ

224
過去にTVドラマ「半沢直樹」の影響か、一時期ビジネス小説や企業小説が、注目されていた時期があった気がします。定番?の高杉良さんや江上剛さんなど著作・名作が多数ありますが、今作もかなり素晴らしい作品です。日本人好み?の‘下剋上’スタイルなビジネスサクセスストーリーです。登場人物はそれほど多くなく、それぞれがとても個性的に描かれており、話の流れも難しくはなく、悪い意味ではなくわりとシンプルなので、頭を抱え悩みながら読むことはないと思います。今の自分の現況や今後の在り方でお悩みの方は是非、読んでみてください!2010/10/02

utinopoti27

169
「出世?そんなものが欲しければくれてやる。俺にとって何よりも大切なのは、自分の夢を実現することだ。」大手運送会社の異端児・吉野は、アイデアを横取りしようとする役員に言い放つ。一度は閑職に追いやられた凄腕営業マンが、画期的な物流システムの実現に向け、幾つもの壁に必死で食らいつく姿に、熱い感動が湧き上がる。卓越した構想力、緻密なプレゼン、確固たる信念、前を向き続ける情熱・・。小さな力がやがて周囲を動かし、大きなうねりとなって果実を生み出してゆく様は爽快の極み。経済小説の雄・楡周平ここにあり。企業人必読の傑作だ2021/11/25

再び読書

87
楡氏の「フェイク」「Cの福音」「猛禽の宴」に続く読書ですが、めっちゃ面白かった。朝倉シリーズとはまた違うテイストで、少し池井戸風のすきっと感がある。最後に何か良くないどんでん返しがあるのではと、少しひやひやしたが、すんなり終わったのが、ほっとしたやら物足りなかったやら。しかし、今回が一番面白かった。楡氏の積読も読み進めていきます2014/07/16

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