内容説明
浅川家が引っ越してきた、白亜の豪邸。それは1500万円という破格の金額で、購入されたものだった。でも世の中、そんなうまい話はなくて―ご近所で、フェラーリが炎上したのをはじめ、周りで不穏な出来事が相つぐ。なんと、豪邸はもともと亡くなった暴力団会長のもの。組の跡目争いが始まったのだ。夢の新居はたちまち、銃弾飛び交う抗争の中立地帯にされてしまう。浅川一家の運命は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
83
セーラー服と機関銃と同様、暴力団の祖母が亡くなり幼稚園で働く女性が抗争に巻き込まれる話。主人公は、その幼稚園に弟を入れている姉。両親とともに、新居にひっこしをして、目の前の幼稚園と、小売店とが、暴力団の関係者の経営であることを知る。幼稚園に通う子供の親は、主人公の所以外はすべて暴力団関係者。2つの派閥の間に入って、幼稚園、主人公の家、小売店が中立な非武装地帯であることを決める。子供の母親たちが、緩衝地帯を形成する。残念なことに何人かは亡くなるが、悲惨ななかにも心温まるお話が。赤川次郎の傑作十作品に入る。2011/11/20
鍵ちゃん
10
浅川家が引越した、白亜の豪邸。それは1500万円という破格の金額で、購入されたものだった。でも世の中、そんなうまい話はなくて。ご近所で、フェラーリが炎上したのをはじめ、周りで不穏な出来事が相次ぐ。なんと豪邸はもともと亡くなった暴力団会長のもの。組の跡目争いが始まったのだ。夢の新居はたちまち、銃弾飛び交う抗争の中立地帯にされてしまう。浅川一家の運命は。相変わらず、話が無理に飛んでいる。2021/02/09
定年(還暦)の雨巫女。
6
《私‐図書館》女性は、なんて強いんだと思わせてくれる。赤川作品は、一気に読ませてくれます。(^_^)v2011/12/05
リプリー
5
赤川さんらしいサスペンスコメディ。ヤクザと女子高生と言う組み合わせに「セーラー服と機関銃」シリーズを思い浮かべる人も多いはず。 本作はクライマックスが二段構えとなっており、一段目“通夜に向けて”の盛り上がりは確かにハラハラする。 問題は二段目。どうも無理やり引き伸ばした感が否めず、爆弾騒動も消化不良。 このボリュームで、この二段構えは贅沢過ぎたのではないだろうか。しかし、そこが赤川さんの魅力でもある。よくもまぁ、ここまでてんこ盛りの展開が繰り広げられるものだと本当に感心してしまう。2017/04/19
saga
2
⭐︎⭐︎⭐︎2016/05/02




