内容説明
13人の人気作家が腕によりをかけ趣向をこらした13編。正統派の名探偵ものや心理ミステリーから、社会派の法廷ミステリー、時代ものでは捕物帳、異色の耽美ミステリーや動物ミステリーまで、どこから読んでも謎は深まるばかり!ミステリーの決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
29
日本のミステリー界を引っ張ってきた作家さん勢ぞろい。若いころ読んでワクワクさせてくれた山村さん。移動電話や華麗なアリバイを駆使した作品作り…。今読んでも色あせない作品が詰まっているこの1冊は時代の象徴かもしれない。ネタバレにならないように…このへんで…。2011/10/17
Tanaka9999
14
1987(昭和62)年発行、新潮社の新潮文庫。13編。栗本薫『真夜中の切裂きジャック』耽美ミステリー。小説の終わりが主人公(語り手)の相手が殺される、というのはこの作者の耽美作品の一つのパターンのような気がする。井沢元彦『オクタビアヌスの手紙』書簡体ミステリー。手紙の最後のページへむけて中盤以降に手紙の書き手が読み手に対して牙を剥く。たしかに最初から書き手が読み手をペテンにかけているのだろう、とは思っていたが比較的単純だったか。2023/08/22
*asami*
14
母の本棚から。初版は昭和62年と結構昔の作品。赤川次郎、島田荘司、森村誠一、山村美紗など13人の作家によるアンソロジー。思えば私がミステリー好きになったきっかけは子供の頃母に借りて読んだ赤川次郎の三毛猫ホームズでした。懐かしい!久しぶりに読んでみたくなった(*^^*) 他は全て初読みの作家でした。山村美紗が面白かった♪2015/03/20
舞
10
時代を感じる一冊でした。 時代を感じるフレーズや表現があって、初版が昭和62年なのでなるほどと思いました。 飛ばし読みしてしまう物もありましたが、オクタビアヌスの手紙や、残酷な天使、毒の女、黙契は、面白かったです。2017/04/11
kuroro
7
オムニバスの短編集。色々な作家の評価の高い作品が読めて良かったです。栗本薫さんの真夜中の切り裂きジャックが入ってて懐かしかった。初めて読んだ時は背徳的でアンニュイで「ほお〜( ゚д゚ )」な感じだったけど、今は年をとって大人になっちゃったので「今で言えばBL物やったんか、これは」っていう感想に変わってしまった。あーやだやだ。2014/03/12