新潮文庫<br> 抱く女

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抱く女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101306384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

女は男の従属物じゃない──。 1972年、東京、吉祥寺。ジャズ喫茶でアルバイトをする大学生の直子は、傷つけられ、社会へ憤りながら、同時に新左翼とウーマンリブの現状にも疑問を抱いていた。閉塞感の中、不意に出会ったドラマー志望の男との恋にのめり込んでゆく……。泡のごとき友情。胸に深く刻んだ死。彷徨する魂の行方。まだ何者でもなかった頃のあなたに捧ぐ、永遠の青春小説。

桐野 夏生[キリノ ナツオ]
著・文・その他

内容説明

女は男の従属物じゃない―。1972年、東京、吉祥寺。ジャズ喫茶でアルバイトをする大学生の直子は、傷つけられ、社会へ憤りながら、同時に新左翼とウーマンリブの現状にも疑問を抱いていた。閉塞感の中、不意に出会ったドラマー志望の男との恋にのめり込んでゆく…。泡のごとき友情。胸に深く刻んだ死。彷徨する魂の行方。まだ何者でもなかった頃のあなたに捧ぐ、永遠の青春小説。

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951(昭和26)年、金沢市生れ。成蹊大学卒。’93(平成5)年、『顔に降りかかる雨』で、江戸川乱歩賞を受賞する。’97年に発表した『OUT』は社会現象を巻き起こし、同年、日本推理作家協会賞を受賞。’99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、’04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、’05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞を受賞した。’08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、’09年『女神記』で紫式部文学賞、’10~’11年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞・読売文学賞を受賞。また、英訳版『OUT』は、’04年にアメリカで権威のあるエドガー賞に、日本人で初めてノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケンイチミズバ

127
ある意味、幕末に詳しいよりもこの時代を知ることの方が今を生きる若者に一つの指標みたいものを提示してくれるはずだと私は思う。学生運動の内ゲバで重症を負った兄がいつ死んでもおかしくない状況で、ふらふらした毎日からようやく巡り会えた心から好き、抱かれたいと思う人のことで心が揺れる。独り立ちするというのはそういうことでもある。決して家族や親からの恩を捨てるわけではない。大人の女への成長の過程だと思う。男が女を下に見る風潮は今も大して変わらない。70年代に青春を生きた女性たちのバイタリティと懐かしさが感じられた。2018/10/05

オリックスバファローズ

124
舞台は:一九七二年の東京。私が生まれる一年前に二十歳の青春映画を生きる女性の直子の物語。好きな服やアクセサリーで着飾って、男と沢山寝れば「公衆便所(古い時代の古い考え方のひとつ)」。誰からも抱かれなければ「抱いてもらえない」女。作品の時代から五十年近くも経っているのに、令和の女性たちも「抱く女」ではなく「抱かれる女」のままで、自分の身体の価値を決める鍵を、自分ではない人に手渡してしまっている。正に時が流れて令和に変化しているつもりで、私たちは何か一番恐ろしい部分が変わっていないのではないだろうか。2019/05/31

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91
🌟🌟🌟🌟⭐︎。72年の吉祥寺を舞台にした青春群像劇。48年も昔の事だけれど若者達が抱えている混沌は今とそんなに違わないと思う。何かを拗らせ、何かにかぶれて、何かを気取っていた。どこにも行けず何者にもなれず、そのクセ他人に対しては手厳しい。でも20歳前後の時は皆んなこういう部分があると思う。読み終えても不快な気持ちしか残らないのだけれど、俺はこの不器用なヤツらが嫌いではないしこの物語も読んで良かったと思う。前半と後半で物語の雰囲気が変わったのが意外。夏生姐さん、男前だぜっ‼️2021/04/05

佐島楓

79
舞台は70年代だが、ひとの在り様は大きく変わっていないように感じる。大学をサボり男を渡り歩く直子のような女性もいまだ存在するだろうし、男女差別の問題もさほど修復されたようには思えない。唯一無いのは内ゲバくらいだろうが、理不尽な暴力事件に巻き込まれないという保証は現在でもないのだ。普遍の痛みを抱えながら、女性は今日も生きる。2018/08/31

hushi亜子

69
苦しかったなぁ。女だから余計に思うんだろうか。彼女、直子のモヤモヤしている気持ちが痛いほど伝わってくる。時代としては自分の母親の時代だ。こんな時代に20代を送ってきたのだな。 大学生の20歳の直子の女としてのモヤモヤ感、このまま家族を捨てて好きな男に向かってもいいものなのか、それも上手くいかないんじゃないか。全てわかる。 2018/10/28

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