内容説明
楊梅、日曜市、おへんろさん、酒、料亭などなど、南国土佐を彩る様々な風物にからめて、13人の土佐の女たちの愛と情熱のドラマをさりげない筆致で描く、著者新境地のルポルタージュ・フィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗姫
4
一話に一つずつ、土佐の風物にことよせて語られる、13人の女性の人生。楊梅(やまもも)だったり、長尾鶏だったり・・・そして珊瑚。帯留めや根付などの小さな細工物しか見た事がないので、おさよさんが惚れ込んだ珊瑚の魅力が、今ひとつ理解できないのだが、「一念で、ビルを建てた」という話。しかも、逃げたダンナの本妻と子供、自分の赤ん坊の生活を一手に引き受けながら。こんな波乱万丈、たった15ページでサラッと書かれても、と ちょっと茫然。十日間ほどじっくりと、時空を超えた土佐旅行をしてきた気分。2014/01/27
mayld
2
土佐のつよくて頼もしくてやさしい女性たちに強くあれと言われたような気がする。2010/09/11
那生
1
明治、大正、昭和初期を行きた女性達。平凡に生きた(ように見える)彼女達の葛藤や想い。短編だけど、長編小説のようだった。やまもも食べたいww2023/04/07
nstnykk9814
0
正月明けに読み終わったものの、前は読メで検索で見つからず、読書量も激減していたこともあって書き込みが半月ほど途絶えていた。高知出身の作家が県内の名物ゆかりの女性の一代記を丹念に描いた短編集。高知に来てから知った地名や産物に関する記述が散りばめられ、興味深かった。「はちきん」と言われる高知の女性たちに興味がある人にお勧め。2017/01/10
みんさね
0
職場の休憩所にあったので。この本のおかげで退屈しませんでした。2011/05/23