新潮文庫
戦国軍師の合戦術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101288529
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0121

内容説明

戦勝祈願時に瑞兆を見せ、陰陽道で開戦日を決め、敵兵に呪をかけ、敵陣の気を読む。戦国大名達は、軍師に非科学的方法を遣わせて、合戦に臨んだ。前近代的な軍略と切り捨ててはならない。こうした軍師の術は、当時の用兵において合理的な意味があったのである。数千の寡兵を以て数万の大軍に挑むことを可能にした合戦術の謎を戦国史研究の第一人者が解き明かす。

目次

第1章 神仏と向き合った武将たち
第2章 呪術者がリードした合戦
第3章 呪術合戦と軍配者
第4章 戦場のマインドコントロール
第5章 呪法・縁起かつぎと禁忌
第6章 怨霊の祟りと怨霊封じ
第7章 戦国の城と呪いの世界
第8章 呪符と護符の戦国史
終章 戦国武将にとって呪術とは

著者等紹介

小和田哲男[オワダテツオ]
1944(昭和19)年、静岡県生れ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。静岡大学教授。戦国大名研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺

23
題名を見るといかにも大河でおなじみ黒田官兵衛みたいな軍師をイメージするが、元の題名は『呪術と占星の戦国史』。内容的にも原題の方が相応だと思う。社会制度や経済視点からの戦国史研究は多いが、所詮は昔の日本人。占い呪い験担ぎは当たり前である。武略知略も何のその、相手を呪い殺そうとしたり、御神籤で出陣を決めたりする。殺人をしながらも極楽に行きたくて戦場に坊さんを連れて行く自分勝手。『帝都物語』風なサイキック戦国時代を感じる歴史雑学本。今も昔も未来が不安だったのである。好きな毛利元就がよく出て来て嬉しい。2014/09/11

amabiko

2
同じ著者の『軍師・参謀』と被る記載多い。文庫化にあたっての改題らしいが、原題の『呪術と占星の戦国史』の方が相応しい。呪術と占星にどこまで「軍師」が関わったのか、もっと掘り下げて欲しい。誰か論文でも書かれていないものだろうか。2021/10/27

半兵衛

2
戦国武将は神に頼り、ゲンを担ぎ、雰囲気を演出して戦い抜いたことがよく分かった。あんまり「軍師」は関係なく、呪術の資料集って感じです。2011/04/29

凡栽

2
一見現実主義で呪術には関心が薄そうな戦国大名と、様々な呪術や呪いとの関わりについて知ることができた。2011/04/14

えびえび

1
軍師云々より、陰陽道についての解説が面白いですね。古文書の書き下しや札の写本などがあり少々読み辛いですが、こういうものを纏めて読める本はなかなか無いと思います。2013/03/18

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