出版社内容情報
膨大な資料を渉猟、わずかに残された肉声から明治天皇の人間性に迫り、明治という時代の重みと近代日本の成立ちを捉えた傑作評伝。
明治天皇の声がきこえない……宮内省編修の『明治天皇紀』など公式文書をもとに書かれた従来の伝記に不満を抱いた著者は、侍従の回想や元勲たちの証言、大正時代の雑誌付録など膨大な資料を渉猟し、わずかに残された肉声からその実像に迫った。西郷・乃木に親昵し、日露戦争を嫌悪する――明治天皇の人間性を探り、明治という時代の重みと近代日本の成立ちを捉え直した渾身の評伝。
内容説明
明治天皇の声がきこえない…宮内省編修の『明治天皇紀』など公式文書をもとに書かれた従来の伝記に不満を抱いた著者は、侍従の回想や元勲たちの証言、大正時代の雑誌付録など膨大な資料を渉猟し、わずかに残された肉声からその実像に迫った。西郷・乃木に親昵し、日露戦争を嫌悪する―明治天皇の人間性を探り、「明治」という時代の重みと近代日本の成立ちを捉え直した渾身の評伝。
目次
明治天皇の声がきこえる
天皇と乃木希典の関係
記憶の王か
統治の王
侍補制度と大久保の遭難
明治国家のゆくえ その一―西郷隆盛の「征韓」?
明治国家のゆくえ その二―大久保利通の「征台」
明治国家のゆくえ その三―権力は伊藤博文へ
天皇機関説のたたかい その一―「国民」の教育
天皇機関説のたたかい その二―ドイツ的な立憲君主制〔ほか〕
著者等紹介
松本健一[マツモトケンイチ]
1946(昭和21)年群馬県生れ。東大経済学部卒。作家、評論家。麗澤大学経済学部教授。2005(平成17)年『評伝 北一輝』で司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もだんたいむす
ナツメッグ☆
koyak
熱東風(あちこち)
yuzyuz_k