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新潮文庫
明治天皇という人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 692p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101287331
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0195

出版社内容情報

膨大な資料を渉猟、わずかに残された肉声から明治天皇の人間性に迫り、明治という時代の重みと近代日本の成立ちを捉えた傑作評伝。

明治天皇の声がきこえない……宮内省編修の『明治天皇紀』など公式文書をもとに書かれた従来の伝記に不満を抱いた著者は、侍従の回想や元勲たちの証言、大正時代の雑誌付録など膨大な資料を渉猟し、わずかに残された肉声からその実像に迫った。西郷・乃木に親昵し、日露戦争を嫌悪する――明治天皇の人間性を探り、明治という時代の重みと近代日本の成立ちを捉え直した渾身の評伝。

内容説明

明治天皇の声がきこえない…宮内省編修の『明治天皇紀』など公式文書をもとに書かれた従来の伝記に不満を抱いた著者は、侍従の回想や元勲たちの証言、大正時代の雑誌付録など膨大な資料を渉猟し、わずかに残された肉声からその実像に迫った。西郷・乃木に親昵し、日露戦争を嫌悪する―明治天皇の人間性を探り、「明治」という時代の重みと近代日本の成立ちを捉え直した渾身の評伝。

目次

明治天皇の声がきこえる
天皇と乃木希典の関係
記憶の王か
統治の王
侍補制度と大久保の遭難
明治国家のゆくえ その一―西郷隆盛の「征韓」?
明治国家のゆくえ その二―大久保利通の「征台」
明治国家のゆくえ その三―権力は伊藤博文へ
天皇機関説のたたかい その一―「国民」の教育
天皇機関説のたたかい その二―ドイツ的な立憲君主制〔ほか〕

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
1946(昭和21)年群馬県生れ。東大経済学部卒。作家、評論家。麗澤大学経済学部教授。2005(平成17)年『評伝 北一輝』で司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もだんたいむす

6
明治史。西郷隆盛、乃木さんの話が印象に残った。★☆☆☆☆2014/09/13

ナツメッグ☆

3
いやー、やっとこさっとこ読み終えました。明治天皇というと、ビジュアル的にはアラカンの映画ぐらいしか思い浮かびませんが、松本健一の労作でかなり明瞭に像を結ぶようになった。「大帝」はいけません。2014/09/10

koyak

1
お飾りでも神格化されてもいない、一個人としての明治天皇、という視点から明治という時代を垣間見る一冊。割と直情的でありながら自律心に富み、自分が求められている役割を見極め、こなしていく姿に天皇という立場の難しさが現れているように見えました。そしてそれを取り巻く周囲の人々の思惑と世論の移り変わり。小説や伝記、教科書などとはまた違った形で明治時代を感じられた気がします。2015/06/06

熱東風(あちこち)

1
タイトルがいい。『明治天皇』ではなく『~という人』。その題どおり、変に神聖視したりせず、なるべく“素”を描き出そうとした力作。/やはり明治以降の天皇制を論じるには機関説は避けて通れないし、個人的にも一番興味深い。/帯の『わしなぞ死んでもかまはぬ。ほつておいてくれ……』に天皇の苦悩がよく表れている。/余談。夏目漱石の『こころ』について触れられているが、この小説は中高生の読書感想文の対象にするには難しすぎる、と個人的にずっと思っていた。“明治”という空気に馴染みがないと難しい気がするのだが、どうだろうか。2014/10/25

yuzyuz_k

0
興味深く面白い本です。いろんな視点から明治を見つめる事が出来て、想像が膨らんでいきます。後からまた、読み直したい一冊です。2015/11/07

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