新潮文庫
巨大銀行沈没―みずほ危機の検証

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101283517
  • NDC分類 338.61
  • Cコード C0133

内容説明

日本を代表する3行の合併で華々しく誕生した巨大銀行・みずほは、しかし、開業直後のシステムトラブルを皮切りに、史上最大の巨額赤字や不良債権問題で、国有化寸前の窮状に追い込まれる。しかも、対等合併の裏側で足の引っ張り合いも繰り広げられ、政治家は思惑で銀行の命運を左右しようとする。メガバンクの危機を追求し、銀行なるものの実態に迫る、迫真のノンフィクション。

目次

序章 沈みっぱなしの“巨艦”
第1章 内紛の果てに指名された男
第2章 システム障害騒動
第3章 著しかった名門・富士銀行の凋落
第4章 一勧を襲った危機と興銀の斜陽
第5章 検証・不良債権問題
第6章 みずほ二〇〇二年三月期決算をめぐる“疑惑”
第7章 三本の矢が折れる時

著者等紹介

須田慎一郎[スダシンイチロウ]
1961(昭和36)年、東京生れ。日本大学卒。経済誌記者を経て、フリージャーナリストとなる。銀行業界をはじめとする金融界、日本銀行、金融庁、財務省、東京地検等に豊富な人脈を持ち、金融ウォッチャーとしての実力には定評がある。週刊誌、経済誌、夕刊紙への執筆の他、テレビ朝日「サンデープロジェクト」等テレビでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TATA

26
2000年台前半のみずほ銀行統合前後のアレコレについて書かれた作品。雑誌記者さんということもあり、みずほに対して圧倒的な批判を展開。推測を抜けない箇所も多く、全てが真実ではないものとして読了。2021/12/26

モリータ

9
◆原著2003年、文庫2006年刊。経済方面にも興味が出てきたところで、2月のシステム障害でちょうど良く拾う。◆みずほホールディングス(当時)の困難な船出の時期の取材。新銀行初日のシステム障害、前田晃伸CEO(現NHK会長)の就任人事から資質・采配への疑問、合併までの三行の状況、不良債権問題や当時(小泉・竹中時代)の金融政策まで。◆記述が散漫だし割り引いて読む必要もあるが、入口の一冊目としては文句は言うまい。現在までの系統だった銀行再編史や金融政策史、みずほのシステム統合の苦闘など、類書で拡げたい。2021/03/10

しーふぉ

9
金融腐食列島のその後。分かり易いが主観が大分入っているか…2014/03/23

忽那惟次郎8世

7
現在2020年3月 みずほFGは存続している この本は2003年の例の1兆円増資あたりの頃に書かれており、その後2005年に文庫となったので、文庫版あとがきには後日談として日銀の量的緩和などでみずほグループが虎口を脱したということをいわばエクスキューズ的に記載している。また須田が前田社長(当時)へのインタビュー要請に対するみずほFG広報による回答文書も全文あとがきに掲載されているので興味深い。三行合弁により9千億もの剰余金を総会を経由せずに捻出したの会計操作(須田)のところなどよくぞそこまで調べたと思う 2020/03/16

luther0801

2
最近のみずほ銀行の事件で再読しました。2013/10/12

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