新潮文庫<br> 陋巷に在り〈1〉儒の巻

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新潮文庫
陋巷に在り〈1〉儒の巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101281131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。孔子の最愛の弟子である彼は師に迫る様々な魑魅魍魎や政敵と戦うサイコ・ソルジャーだった…息づまる呪術の暗闘、政敵陽虎との闘争、影で孔子を護る巫儒の一族。論語に語られた逸話や人物を操りつつ、大胆な発想で謎に包まれた孔子の生涯を描く壮大な歴史長編、第一部。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

24
久しぶりに読みたくなって、再読。顔回さん、相変わらずステキだなぁ。本当はゴールデンウィークで耽溺しようと思っていたのに、読み始めるのが遅くなってしまった。明日までにどこまで読めるかしら2017/05/06

もえたく

17
死ぬまでに読みたいと思っていたシリーズ全13巻に着手。下村湖人『論語物語』のような教育者としての孔子ではなく、政治家・官僚としての孔子として描いており、政敵陽虎との闘争が『キングダム』に例えると嬴政と呂不韋のようでワクワクさせられる中国歴史小説の第1巻。それを支える愛弟子で異能者の顔回らの活躍もいい。カバー絵を『諸怪志異』の諸星大二郎が描いていることもあり、見鬼の顔回は成長した阿鬼のよう。身長2.1メートルで、身体は分厚く門の閂を楽々と持ち上げた事もある偉丈夫の孔子像は見方が変わります。2020/05/03

さよちゃん

16
む、難しいんですよ。「巫」を「ふ」って読むこと、はじめて知りました。膨大な登場人物の人名もいちいち読めず、毎回フリガナ振ってくれないときついです。でも、ちょいちょい「泣き虫弱虫諸葛孔明」を書いた人だなあ、と思える酒見節が味わえてクスっと笑えたりして、次巻を読むか迷うところです。ただ、妤がとてもイイ!可愛い!酒見さんは女の子を書くのが上手だなあ。顔回と結ばれるのでしょうか。それだけを追いかけたい気分です。2020/06/13

きいち

13
久しぶりに手に取ってしまった…これはもう、いくしかない。論語や史記などの文字の記述を足掛かりに構築される壮麗な世界に引き込まれる。/中学時代、校長先生が道徳の時間を使って毎週趣味の一コマのような感じで論語をやっていた(当時は直結と思わなかったけどその後三国志にはまった子が続出したな)。その頃は誰より子路が魅力的で、孔子は、聖人とされてるのに我が強くて、何か違和感があった。…その隙間に十何年もたってからがっちりとはまり込んでくれたのがこの小説。これからあの怒涛の展開が13巻分も味わえるかと思うとうれしい。2013/01/29

isfahan

13
うわ~。本当に面白すぎる。孔子とその弟子が超能力者で、政敵と呪力+政治力で渡りあうっていう、ジャンプ的展開なんだけど。ちゃんと史実を盛り込んで歴史小説してるし、中国古代の風俗への考察も入ってる。それで人間の悲しみとか野心とかも描ききれているという……。なんというか、エンタメ分野の中で最強クラスの小説だよなあ、これって。もう浅田次郎とか、田中芳樹とか、そいったところと比肩できる一級の小説。なのに絶版…。新潮社復活させてくれ。2012/01/29

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