新潮文庫
肉体の鎮魂歌(レクイエム)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101278131
  • NDC分類 780.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

人生の勝ち負けって、あるなら誰が決めるんだ――。地獄から這い上がる男たちを描く、涙の傑作スポーツノンフィクション十編。

人生の勝ち負けって、一体誰が決めるんだ――。地獄から這い上がる男たちを描く、傑作スポーツアンソロジー。長嶋茂雄(野球) 難波昭二郎(野球) 土屋正孝(野球) 瀬古利彦(マラソン) 江夏豊(野球) 中井祐樹(総合格闘技) 吉村禎章(野球) 西本聖(野球)ホリフィールド(ボクシング) 堀越英範(柔道) 西眞一(サッカー)王貞治(野球)

内容説明

人生の勝ち負けって、一体誰が決めるんだ―。地獄から這い上がる男たちを描く、傑作スポーツノンフィクションアンソロジー。

目次

沢木耕太郎 三人の三塁手
高川武将 オリンピックに嫌われた男。
山際淳司 江夏の21球
茂田浩司 中井祐樹、戦いの記録/特別な一日。
高山文彦 遥かなる祝祭。―吉村禎章の軌跡。
海老沢泰久 嫌われた男 西本聖
佐瀬稔 アリを越えた男 イベンダー・ホリフィールド
増田俊也 超二流と呼ばれた柔道家
吉崎エイジーニョ 266ゴールの男
織田淳太郎 スーパースターの涙

著者等紹介

増田俊也[マスダトシナリ]
1965(昭和40)年生れ。小説家。北海道大学中退後、新聞記者に。2006(平成18)年『シャトゥーン ヒグマの森』で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞して小説家に。’12年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

19
サッカー、野球、柔道…様々なスポーツのノンフィクションアンソロジー。「歴代もっともクオリティの高い作品」という基準は間違いなく、スポーツを見るのもやるのも興味が無いわたしの胸にも重く響くものが残ってどうしようもない。そのひとの人生全体からすれば、わずかな割合の期間のために、肉体を鍛え上げて自分を苦しめてそれ以外のものを切り捨てて、それでもそうせざるをえない生き方があるということ。おおげさにも思えたこの題名がすべてを現しているように思う。ここに収められた文章は、まさに鎮魂歌なのだ。素晴らしい内容です。2015/09/05

さとむ

19
「江夏の21級」はおよそ20年ぶり。緊迫感がひしひしと伝わってきて、名勝負と名作品にうなる。吉村、西本、王さんの悲哀を綴った作品も読み応え充分。増田さん自身の作品もよかったな。優れたノンフィクション作品にふれられる時間は幸せな時間だと、しみじみ。2015/08/16

森オサム

16
旅行に持って出るのに読み易そうかな?と思って手に取りました。かの名作「江夏の21球」すら初読なので、どの作品も初めてでしたが、長嶋の話以外ほぼリアルタイムの記憶があり面白かったです。日本のスポーツノンフィクションの歴史は、ナンバーの歴史である、と言い切ってますけど、ほんとにそうですね。2015/11/30

ラムネ

14
スポーツは人生の縮図ではなく人生はスポーツの縮図、 「おわりに」の言葉が印象に残った。 大好きな山際淳司に海老沢泰久、 Numberでおなじみの吉崎エイジーニョなど、 10人の著者による傑作スポーツノンフィクションアンソロジー。 選者・増田俊也の骨太な熱さと優しさ、 スポーツを見つめる眼差しが伝わってくる内容だ。 歓喜も倦怠も頂点も失意も、やはりスポーツにはすべてがある。2018/02/16

海燕

11
スポーツノンフィクションの短編集。トップアスリートとて、頂点に立っていられるのはその人生の中のごく短い時間。その一瞬のきらめきの裏には、人知れぬ苦悩や、努力が結実しなかった長い年月が隠れていたりする。また、きらめくことすら叶わない多くのアスリートがいる。長嶋、王といった誰もが知るビッグネームにまつわる話も良いのだが、私は名の知られていない選手のエピソードに何ともいえない尊さを感じる。柔道のスター選手であった古賀稔彦に一本背負いで勝ち悲願を果たしながら、五輪代表に選ばれなかった堀越英範の話は良かった。2022/03/19

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