新潮文庫
大山康晴の晩節

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101265131
  • NDC分類 796
  • Cコード C0195

内容説明

史上最強を謳われた棋士。だが、その偉大さは、ただ強かったことにはなく、強くあり続けたことにこそある。天才同士が鎬を削る将棋の世界で、彼はいかにして勝ち続け、その頂点に君臨したのか。重要な局面での指し手、あるいは棋士しか知らない盤外での振舞いから、その真骨頂を発揮した勝負師の姿が浮かび上がる。69歳で死を迎えるまで現役A級棋士だった不世出の男の勝負と人生。

目次

1章 ガンとの闘い
2章 生い立ちから名人まで
3章 大山将棋の強さ
4章 早逝した天才棋士との闘い
5章 追われる身に耐えて
6章 会長就任と永世名人
7章 ガン再発後の粘り
終章 まだ引退できないのか

著者等紹介

河口俊彦[カワグチトシヒコ]
1936(昭和11)年、神奈川県横須賀市生れ。小堀清一九段門下に入り、’51年に奨励会へ入会して棋士への道を進む。’66年、四段に昇段してプロ棋士となり、以後36年間に亘って大山、升田、中原、羽生など数多の天才棋士たちと対戦してきた。2002(平成14)年、七段で現役棋士を引退。棋士として将棋を指す傍ら、早くから将棋に関するエッセイ、評論を書いてきた。「棋士の思考は指し手に宿る」という信念に基づいて、将棋と人間分析を結びつけた独自の文章は、棋界内外に広くファンをもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リボー

15
将棋ファン向け。本当に強い人の秘訣がわかる本。勝つためになんでもやるという大山十五世の姿勢はある意味アリだと思っている。2012/06/23

ナツメッグ☆

6
河口節炸裂、この人の文章は読ませるなぁー。2014/11/04

スプリント

5
大山康晴の棋士生涯を、夭折した山田道美の生涯を絡めて描くなど構成が工夫されています。棋士のエピソードとしては良くも悪くも升田幸三や中原誠に比べると地味な感が否めませんが、勝負師としての凄みを感じさせる晩節は強烈に記憶に残ります。2016/04/03

ナツメッグ☆

4
何度読んでも面白い。2019/03/28

ゆーいちろー

4
昨年、羽生善治が大山康晴の記録を抜き、タイトル獲得数単独1位になったが、その記録がいかにすごいものかを改めて知ることができる。将棋自体の内容もさることながら、盤外戦法も駆使する戦い方、そして将棋の能力だけでなく、互いの人間自体を勝負するようなところのあった昔の将棋指したちの姿に、戦うということはこういうことだと教えられる気がする。スポーツマンシップだとか、上品さが求められる現代では、もうありえない姿だろう。それでも、勝ち負けのつく世界である。今後も新しい形の人間ドラマはいくつも紡がれるに違いない。2013/05/06

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