新潮文庫
呪いの時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101260617
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

出版社内容情報

巷に溢れる、嫉妬や恨み、焦り……現代日本を覆う「呪詛」を超える叡智とは何か。名著『日本辺境論』に続く、著者渾身の「日本論」!

「私には言いたいこと、言わねばならぬことがある」――哲学者レヴィナスの言葉を反芻するように、内田樹は「呪詛の時代」と真正面から向き合い、生き抜く叡智を語り続ける。アイデンティティーの崩壊、政治の危機、対米戦略、ネット社会の病理、そして未曾有の震災・・・・・・。注目の思想家・武道家が、身体に即して問い、他者への祝福を鍵に現代を論じる、今を生きる人びとへの贈り物。

内容説明

「私には言いたいこと、言わねばならぬことがある」―哲学者レヴィナスの言葉を反芻するように、内田樹は「呪詛の時代」と真正面から向き合い、生き抜く叡智を語り続ける。アイデンティティーの崩壊、政治の危機、対米戦略、ネット社会の病理そして未曾有の震災…。注目の思想家・武道家が、身体に即して問い他者への祝福を鍵に現代を論じる、今を生きる人びとへの贈り物。

目次

1 日本のことを考える(呪いの時代;「祝福」の言葉について;「後手」に回る日本;英語が要らない奇跡の国;「婚活」と他者との共生;「草食系男子」とは何だったのか;『日本辺境論』を超えて;これからを生き延びる智恵;神の言葉に聴き従うもの)
2 未曾有の震災の後に(荒ぶる神を鎮める;戦争世代と科学について)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950(昭和25)年、東京生れ。神戸女学院大学名誉教授。武道家、多田塾甲南合気会師範。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞受賞。著作活動全般に対して伊丹十三賞受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

57
日本における社会問題を独自の目線で語り尽くしているようでした。鋭さがあるので、説得力があるのか、共感することも多かったです。2020/03/25

佐島楓

32
きちんと大半を理解し、大意をつかんで読むことができた。いつもながら物事の本質をとらえた文章だと思う。特に1章から2章にかけての現代日本人論は流れがとてもわかりやすい。頷きながら読み進めた。日本人の中に棲む大きな流れは、変えていけるのだろうか。2014/08/01

ichiro-k

28
相変わらず誤魔化されたような読了感。 村上春樹、合気道、宗教、ユダヤの件(クダリ)は押し付け感あり。 内田樹と養老孟司はもういいや!2014/07/28

万葉語り

23
日本語は成熟度の高い言語で、他のテクニカルタームを持たない言語とは違う。だから英語を使う必要がなく、8年も英語を学ぶのに定着しないという部分に強く同意した。やっぱり日本語は素晴らしい。ちょうど言語の宿題をやっているので、ここが一番印象深かった。2014/08/07

Kikuyo

20
再読。肥大化した自尊感情は、正義を振りかざして他人を攻撃したり、屈伏させようとする。「私は正しい」に固執して緊急事態宣言中に外出自粛しない人への誹謗・中傷にも通じるのかも。想像力を働かせることなく短絡的でもあり暴力的でもある。2020/05/25

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