内容説明
善く生き、善く老いるために―人生の折り返し点で、自分の生き方を見直してみよう。「清貧の思想」を説いて現代人に警鐘を鳴らした著者が考える人生後半の生き方の極意。何にもとらわれず、自由に人生を愉しむために必要なことは何か。生活を単純化し、軸足を「社会」から「自分」へ移してゆくこと。自分一個の意識を、徐々に高めてゆくべきこと…先人に学ぶ、実践的な生活の知恵。
目次
老年の準備は四十代から始めよ
自分一個の意識を徐々に高めてゆくべきこと
マインドの暮しからハートの暮しへ
生活を単純化すべきこと
少しずつ軸足を社会から私の方へ移してゆくこと
お金より「閑」を。人生にはする事よりしない事の方がいい場合がある
実践上の忠告あれこれ
エピクテートスの教え
万事に換えずしては、一の大事成るべからず
祝福さるべきは、若者ではなくて、よく生きた老人である
生きるのは「今ココニ」しかないと心得ること
自分を信じろ。周りに流されるな。力むことはない。―レジー・ジャクソン
社会という車を乗り捨てる―加島祥造
自足した定年後の人生、二、三の例
自分の場合
高雅・閑行、自在の身
著者等紹介
中野孝次[ナカノコウジ]
1925‐2004。千葉県生れ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者としてカフカ、ギュンター・グラスなどの翻訳に携わり、日本文学の批評、小説、エッセイなど多彩な執筆活動を続ける。1976(昭和51)年『ブリューゲルへの旅』で日本エッセイストクラブ賞を、’79年に小説『麦熟るる日に』で平林たい子文学賞を受賞。’88年愛犬との思い出を綴った『ハラスのいた日々』は新田次郎文学賞を受賞。’92(平成4)年、西行や良寛の簡素な生き方から日本人の生活を問い直した『清貧の思想』を刊行、ベストセラーとなった。古典を読み解き、人生とは何かを追求する作風で知られ、『セネカ 現代人への手紙』などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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