新潮文庫
北條龍虎伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 497p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101250434
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

伊豆、相模の両国を治め、さらに武蔵国を攻略する北條氏。いま、その根城・河越城は、関東の諸勢力八万五千の大軍に囲まれていた。城を守るのは、焔虎の異名をとる猛将・北條綱成だったが、味方はわずかに三千。北條家三代目の惣領として氷龍と仰がれる北條氏康は、これを救うのか、見捨てるのか。氏康、綱成の絆と北條氏を関八州の覇者へと導いた乾坤一擲の戦い。

著者等紹介

海道龍一朗[カイトウリュウイチロウ]
1959(昭和34)年生れ。2003(平成15)年に『真剣』でデビューし、歴史時代小説ファンから絶賛を浴びた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

61
後北條といえば、飯に2度汁をかけた氏政の逸話ぐらいしか知らんかったのでオモロかった。2012/12/11

Haru

30
富樫さんの『早雲の軍配者』から後北条氏が気になり手に取りました。早雲の孫・氏康の福島綱成ともに成長していく姿が、家督を継いだ後の河越夜戦まで描かれている。氏康が綱成と友情を育む過程、お稽古衆との模擬評定場、風魔小太郎との出会い、優秀な若様の挫折など、青春ものとしても楽しめる。平易な言葉で書かれているので映画を観ている様な気分で読めます。氏康メインとはいえ、同時に父・氏綱が「関八州に覇を成す」過程も丁寧に書かれているのが良かった。また神奈川に住む者として馴染みの地名が出てくるのも興味深く楽しめました。2013/10/23

ロッキー

25
数少ない北条氏康・綱成を描いた小説。秀筆です。時は1545年、舞台は日本3大奇襲戦の一つ『川越夜戦』。西方より今川義元・武田晴信、南方より里見が睨みを利かし、東方より関東管領上杉憲政・古川公方など八万五千の大軍。四面楚歌の状況。川越城を死守するは地黄八幡”焔虎”北条綱成わずか三千。小田原城の三代目”氷龍”北条氏康は人を取るか、城を取るか悩み苦渋の決断をする。物語は二代目氏綱の代、氏康・綱成の幼少の頃から兄弟として契りを交わし成長していく描かれているんだけど、エピソードは豊富にあり風魔小太郎も登場して 続)2011/06/26

TheWho

17
戦国時代、関八州に覇を唱えた小田原の後北條氏の三代目氏康の半生を追いながら日本三大奇襲の一つと云われ、関東の政局を決定した大きな戦いとなった天文15年(1546年)の川越城の戦い迄を描く戦国絵巻。初代早雲から父氏綱の偉業を引継ぎながら今川氏と武田氏に西から攻められ、そして扇谷上杉氏・山内上杉氏の両管領家と古河公方の連合軍八万に囲まれた川越城を守る義弟綱成軍の三千を救出する氏康軍八千との手練手管の末快勝に導いた川越城の戦いで幕を閉じる。ともあれ複雑怪奇な関東争乱を描く面白い1冊です。2021/07/26

B.W.

17
富樫氏の軍配者シリーズの影響で、北条氏がマイブーム。より北条氏を知るためにの第一弾・三代目氏康の物語。偉大なる祖父早雲の遺言「三代にして関八周州に覇を制す」を目指し、成長していく物語。その中でもやはりメインは綱成との友情。君主と家臣であり、義理の兄弟であり、そして友である二人の友情物語には不覚にも涙が・・・ 完全に氏康の魅力にやられました。そんな氏康も登場するであろう「信玄の軍配者」がますます楽しみに。できれば、綱成にも登場してほしものです。2011/02/17

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