新潮文庫<br> 管見妄語 できすぎた話

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新潮文庫
管見妄語 できすぎた話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101248172
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

さる人は言った。「語学ができるほど、だんだんバカになる人間のほうがむしろ多い」。小学校からの英語教育は非常に罪深い、愚民化政策だ。名著を読む時間が取れず、教養が身につかないからだ。昨今蔓延るグローバリズムの下では教養や品性など、どうでも良いらしい。だがこのままでは日本の国力はかならず減衰する。国家百年の計を弁えぬ、頓珍漢は黙れ! 憂慮と怒りの週刊新潮人気コラム。

藤原 正彦[フジワラ マサヒコ]
著・文・その他

内容説明

さる人は言った。「語学ができるほど、だんだんバカになる人間のほうがむしろ多い」。小学校からの英語教育は非常に罪深い、愚民化政策だ。名著を読む時間が取れず、教養が身につかないからだ。昨今蔓延るグローバリズムの下では教養や品性など、どうでも良いらしい。だがこのままでは日本の国力はかならず減衰する。国家百年の計を弁えぬ、頓珍漢は黙れ!憂慮と怒りの週刊新潮人気コラム。

目次

第1章 祖国に対する誇りと自信(世界一の光と影;スコットランドの誇り ほか)
第2章 国民エネルギーの壮大な無駄(神様の御高見;私は大いに慌てた ほか)
第3章 人生とは別れの堆積(グローバル人材という幻想;渾身のジャンプ ほか)
第4章 国家百年の計をわきまえぬ頓珍漢(人間を育てずして;無言の圧力 ほか)
第5章 文明は後戻りできない(指させばふと消えて;孤高のテノール ほか)

著者等紹介

藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。’78年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。著書に『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)等。新田次郎と藤原ていの次男(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayumi

21
菅見妄語シリーズ。今作も藤原節は炸裂しております。毎回、藤原先生は小学校からの英語教育なんて無駄!と仰ってますが、私もそう思います。週に2〜3時間勉強したところで、言語習得などできるわけもなく、その時間を読書に充てた方が余程いいです。私の知り合いに英語が堪能な人がいたのですが、日本語の語彙力がないので英語を仕事にできずに、もったいないよなあ、と感じたことを思い出しました。2018/08/12

双海(ふたみ)

10
久々に数学者の藤原さん。相変わらずユーモアが冴えている(笑) 「人類にとって大切なものはいくつもあり、経済はそのほんの一つにすぎない」・「ネットにより人間は情報を得て教養を失った」・「国際的に活躍するには、話す言葉ではなく話す内容なのである」宜なるかな。2018/08/11

まろまろ

6
格好いいとかもてるとかとご自分のことをアピールする癖(? )がなんとも微笑ましい。ところが最近脚の長さが身長の三分の一しかないお父さんに似てきたことを自覚してジム通いをしているそうな、ガンバレー。2018/08/27

まりにゃ

5
2014~2015年に『週刊新潮』に掲載されたエッセイ集。財界のビジネス一辺倒の浅薄な口出しにひきずられ、大切な国家百年の計たる教育が、政権や文科省の不見識によって歪められ続けてきたこの十数年。「管見妄語」シリーズ今巻も、胸の透くような指摘が満載で面白かった。2020/02/01

とむ

2
キレとエスプリのきいた文章にスッキリする。便利さが進むほど益々生きにくくなるという矛盾。2022/01/10

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