新潮文庫<br> 管見妄語 卑怯を映す鏡

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新潮文庫
管見妄語 卑怯を映す鏡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 194p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101248141
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

卑怯を忌む日本人の美徳は、どこに行ってしまったのか。現代の病んだ精神を鋭い慧眼と独自のユーモアで明るみにするコラム集。

陰湿ないじめで一人の中学生が自ら命を絶った。見て見ぬふりをした教師、生徒たち。責任逃れに終始する教育委員会や学校――。まさに卑怯者のオンパレードである。社会も然り。政治家も、正義を振りかざし揚げ足を取るマスコミも、恥を知れ! 卑劣を悪(にく)む日本人の美徳は、一体どこに行ってしまったのだろうか。現代の病んだ精神を慧眼と独自のユーモアで明るみにする、痛快コラム集。

内容説明

陰湿ないじめで一人の中学生が自ら命を絶った。見て見ぬふりをした教師、生徒たち。責任逃れに終始する教育委員会や学校―。まさに卑怯者のオンパレードである。社会も然り。政治家も、正義を振りかざし揚げ足を取るマスコミも、恥を知れ!卑劣を悪む日本人の美徳は、一体どこに行ってしまったのだろうか。現代の病んだ精神を慧眼と独自のユーモアで明るみにする、痛快コラム集。

目次

第1章 日本が考えるより世界は醜い(ホンキー・トンク・ウィメン;増税論という“物の怪” ほか)
第2章 政治の不毛が続くわけ(国土は消えていく;歴史知らずして誇り持てず ほか)
第3章 切り捨てられる未来(ふとん礼讃;後楯が何より大切な国 ほか)
第4章 楽観的であれ(ノブレス・オブリージュ;涙の訪問客 ほか)
第5章 民主主義とはいやなもの(バークと福澤の叡智;今ここに在る奇跡 ほか)

著者等紹介

藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。’78年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

18
倉橋由美子さんを『パルタイ』以来注目していて、大学2年で『蛇』を読んだときにファンレターを送ったとか。藤原さんのユーモアのある文章ってほんとうにいい。救い。2015/05/30

まりにゃ

6
再読してみた。初読にて皮肉の多さを嘆いたが、読み返したら、なんと『はじめに』で、著者がその点を既に言明していて、納得した。心穏やかに、最後まで読み通したら、やっぱり私の大好きな著者で、胸をなでおろした。「民主主義、すなわち世論に依る政治とは、世論を操る政治でもある」胸が透くような指摘だ。操られないような賢明さを私たちが持てるように、人類の知恵は、常に試されているのだと思う。2015/09/06

まりにゃ

4
『管見妄語』シリーズは大好きで、前の2巻以来、首を長くして文庫化を待っていたため、期待過剰に陥っていた模様。あるいは、週刊誌上での連載コラムである弊害か、皮肉が多過ぎて・・・・ゲンナリした。こんなの、私が好きな著者じゃない。もっと清冽で真っ直ぐな中に、深い情趣とユーモアが漂う文章が好き。でも、普通のマスメディアとは一線を画した、鋭い視点と舌鋒を見せてくれる点は、さすが。2015/06/23

根本隼

2
新潮で週一で読むのは良いが、こうやってまとまって読むと少し飽きるかも笑。経済に関しては4年経った今まさに指摘通りに世界が動いてて、その慧眼に驚いた。2016/12/18

チャメ

2
エッセイ集。相変わらずの風刺と、国を想う気持ち、家族ユーモアが溢れ、電車で読むのに丁度よい本です。著した時節柄、大震災やそれに伴う原発にまつわる記述が多い。またTPPに対しては、しつこいくらいに否定しており、最近見送りとなった報道により著者も安心されたのではないだろうか。やはり新自由主義は、仕掛ける国が利するだけだ。日本のような孤高の国は、伝統を重んじ伝統を守って生き抜くべきだ。2015/08/09

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