内容説明
1973年8月8日。滞日中の金大中が白昼のホテルから姿を消した!現場の痕跡が物語るのは、韓国KCIAによる「拉致」。背後には政敵・朴正煕の憎悪の炎が燃え盛っていた―。計画の存在を知りながら看過した警察、事件に関与した元自衛官、米政府の暗躍…。政治決着により真相究明の道を断たれた金大中事件に取材。大胆な発想で、日韓現代史の闇に迫る傑作ノンフィクション・ノヴェル。
著者等紹介
中薗英助[ナカゾノエイスケ]
1920(大正9)年、福岡県生れ。旧制八女中学校卒業後、旧満州を経て’38(昭和13)年、北京遊学。邦字紙「東亜新報」の記者をつとめつつ文学活動を開始。帰国後の’50年、「近代文学」に「烙印」を発表し、作家生活へ。『北京飯店旧館にて』(読売文学賞)『鳥居龍蔵伝』(大佛次郎賞)など
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