新潮文庫<br> 中国の知恵 (改版)

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新潮文庫
中国の知恵 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 141p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101217024
  • NDC分類 920.4

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

27
世の中がどんなに酷いものだったとしても、それでも人間は善きものであると信じ「ふてぶてしいまでに」肯定する存在。朱子や仁斎の読みを受け継ぎ、吉川はそう孔子を位置づける。だからこそ、人は学ぶのである、と。◇昭和27年、世の価値観はまだ定まらぬ中での11回の連載。そんな中で起こった学内争議に吉川は当事者として学生と対峙した。ぎりぎりの交渉、理解できないからこそ信頼する姿勢、その顛末が第7回で語られる。「私は、あまりにもはげしい世の中への抗議として、この「中国の知恵」を書き続けよう」。◇経験に立脚した読みなのだ。2015/01/13

韓信

2
数年ぶりに再読。碩学・吉川幸次郎が杜詩と並んで愛好する『論語』のエッセンスと孔子の生涯を綴る、エッセイのように気軽にサクサク読める孔子伝。政変と戦争の絶えない乱世に生きながらも人間存在を善として肯定的にとらえるという孔子の世界観の解釈は、現在では意見が分かれそうだが、著者自身の人間に対する期待感が滲んでいるようで好もしい。仁(愛情の拡充)を実践するため、人間の法則を知る方法として、思索だけに頼るのではなく学問による鍛錬が必要という主張は、SNSで情報が氾濫するポスト・トゥルース的な現代にこそ顧みたい。2019/09/21

hr

2
この著作、もう新潮文庫では出ていないらしい。手元にあるのは平成2年の44刷。著者がこんなことを書いている。「数万の生命をかろんじないためには、まず五、六の人命を軽んじないことが、必要である」。中東でのいわゆる人質事件への政府の対応を連想する。「国民を守る」と言葉にする為政者たちは、「五、六の人命」を軽んじてはいないだろうか。論語にしろ書道にしろ、日本が中国から受け継いだ物は多い。それらを使い、理解を深めたい。2015/12/26

がんぞ

2
理想主義であり、性善説である孔丘は、自らを買って“理想の政治”をさせてくれる人を求めて生涯、支那大陸をさまよったが空しかった。弟子は顕職についたものもあるが師と同じて理想主義とは、いかない(吉田松陰みたい)。なぜ悪(感情の対立)が生じるかというと“政治”=現実的妥協がいけないらしい。それを和らげるのは礼(儀式)であり、文藝であり、音楽であるという。要するに統治被統治の上下関係は必然にあるので、上の者は下を説得し納得させる人格・教養が必要。素朴な教えだが、困難。自分にできないことを上が下に要求するのは世の常2014/06/28

yoyosoin

1
--子曰く、人の己を知らざるを患みとせず、己の人を知らざるを患みとす。に感銘を受けた。前提としての知、それを踏まえて初めて仁が生じるのかー。全然孔子についての学がなかったのでなるほどなるほど、と読めた。時代のエピソードを交えて語られる孔子の言葉は力強いです。2011/06/04

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