出版社内容情報
本城 雅人[ホンジョウ マサト]
著・文・その他
内容説明
失踪したスポーツ医師が残した一冊のノート。そこには、日米野球界の英雄・津久見浩生の薬物使用が示されていた。高潔な元スター選手のスキャンダルに日米メディアの執拗な追及が始まる。疑惑を否定せず、最愛の妻にも沈黙を貫く彼の真意とは―。真相を追うフリースポーツ記者、裏工作を企む巨大代理人企業。人間の強さと弱さの極限を描いた熱くスリリングなエンターテインメント長編。
著者等紹介
本城雅人[ホンジョウマサト]
1965(昭和40)年、神奈川県生れ。明治学院大学経済学部卒業後、スポーツ紙の記者としてプロ野球、競馬、メジャーリーグ取材などに携わる。退職後、松本清張賞候補作の『ノーバディノウズ』で2009(平成21)年に作家デビュー。同作でサムライジャパン野球文学賞の大賞を受賞。’17年、『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミッフー
108
メジャーと日本プロ野球界を巻込むドーピング事件の物語。疑惑の主人公が白だと分かりめでたしめでたし、ってクセなくアクなく当り障りなく、作者は映画化でも狙ってるの⁉️と白け気分😓まあ予想通りではありますが😜 阪神江夏、オリ野村、西武清原、皆いい選手であったが引退後にシャブに手を出し社会のハミゴ💦現役時代もやってたのでは❓と言う人もいるが、極限の体を張った成績第一世界、誰も彼等を責められないと思う🤔精力減退気味でアルギニンEXをお試し価格でネット購入した誰かとはわけが違う❗️えっ、お前の事やんてか🤪2019/03/02
ゆん
29
全米を、そして日本をも巻き込んだメジャーリーグでのドーピング疑惑。 渦中の日本人元メジャーリーガーは薬物を使用していたのか?その栄光は虚像なのか? メジャーでは度々ドーピングの話題が出てきますが日本プロ野球ではあまり馴染みのない問題であり、あってはならない問題である。人間の強さと弱さを描かれ薬物に対する問題提起された本作は本城氏ならではの作品かな。2019/03/10
Hideo Itoh
7
忙しくて、本を手に取ろうという気持ちになかなかなれなかった3月。たまたま手にしたこの本は、早く眠らなくちゃという夜に、ページを繰る手が止まらなくなるような悪魔のような(?)一冊。視点や日付が頻繁に切り替わるので気が抜けないが、それがスリリングな展開を生んでいたような。まだ文庫化されていない近作が楽しみだ。2019/03/31
詩界 -うたか-
6
#読了 #本城雅人 #英雄の条件◆医師の残したノートに書かれた野球選手の薬物摂取。事実なのか。薬物を使っていたのは日本でもアメリカでも活躍した有名選手だった。ノンフィクション作家としてスポーツの美談でベストセラーを出す父と意見の合わない安達は徹底的に調べていく。もし、ドーピングを知りながら書かないんだとしたら——。コメントしない津久見。怯える武藤。野球界と記者たちがそれぞれ動き出す◆記者×スポーツモノ。過去のドーピングは本当なのか?という物語で、野球知らなくても面白かったです〜!2020/02/16
蕭白
5
主人公がかっこよかったです。2022/07/10