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新潮文庫
千住家にストラディヴァリウスが来た日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 193p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101210322
  • NDC分類 763.42
  • Cコード C0195

内容説明

巨匠ストラディヴァリによって製作された幻のヴァイオリン、デュランティが売りに出された。幸運にも試奏を許されたヴァイオリニスト、千住真理子は、この名器に運命的なものを感じる。どうしても手に入れたい。だがその値段は億単位。途方にくれる真理子と母の背中を押したのは、画家と作曲家である二人の兄だった―。芸術家兄妹を育て上げた母親による、家族の愛と奮闘の記録。

著者等紹介

千住文子[センジュフミコ]
東京出身。明治製菓株式会社研究所薬品研究室研究員として抗生物質開発の研究に従事。退職後、千住鎮雄(後に、慶應義塾大学名誉教授)と結婚。長男・博は日本画家、次男・明は作曲家、長女・真理子はヴァイオリニストとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

61
大学教授だった父と専業主婦の母、資産家ではない千住家に2億とも3億とも言われるストラディヴァリウスを買うお金はありません。それでもこのストラディヴァリウスデュランティは自分から真理子さんの所を目指してきたようだ。300年眠っていた楽器。スイスの大富豪が亡くなり遺産の一つであった「オークションや博物館でなく純粋なヴァイオリニストの手に渡って音楽を奏でてほしい」真理子さんは4番目の候補だった。1か月以内に支払わなくてはならない。企業に頼りたくない。二人の兄が担保となり銀行から借り手に入れた。真理子さんの伴侶。2016/03/11

kasmin

13
真理子さんとデュランティの奏でる音を聴くと自然と涙が溢れてきます。その音色の正体は…ご家族の愛だったのですね。更にデュランティとの出会いは この世界に運命と呼ばれるものがあるのだと確信できるものです。これまでの娘との稽古の日々を思い出し、母の想いと 子の想いに何度も熱いものが込みあげてきました。母のことがあってから お休みしていますが 真理子さんのようにまた奏でる日がくると願って。。幸せな読書時間でした。2016/01/07

nikoniko313jp

10
運命的な出会いなのか ストラディヴァリウス デュランティ。デュランティ最初のCD持っていますが私のお気に入りの1枚です。2014/03/12

Koki Miyachi

6
ヴァイオリンが弾ける訳でもないのに、自分のストラディヴァリウスへの個人的憧れは強い。ローマ教皇クレメンス十四世の手からフランス貴族、スイスの大富豪と渡ったストラド「デュランティ」が、千住三兄弟の妹、真理子さんのもとに、引きつけられるようにやってくるまでのドラマティックな物語。その傍らでやきもきしながら、いきさつを見てきた母親の文子さんの文章が、その感動をストレートに伝える。厳格だけれど愛情溢れる父に育てられた千住三兄弟の生き方に共感。長男の博さんとはお仕事をご一緒したこともあり、とても興味深く読んだ。 2013/02/17

yori

6
★★★★★ 「千住家の教育白書」が面白かったので、こちらも読んでみました。とても良かった。“ストラディバリ”という特別なヴァイオリンの存在は知っていたけど、何がそんなに凄いのか、は良く知らなかった。数億(またはそれ以上)というだけで目が回りそうだが、その音の魅力となにより存在自体の大きさが本から伝わってくる。ストラディバリを弾く、という事が人生そのものになりうる位の。300年もの間誰からも弾いてもらえなかったこのヴァイオリンが、真理子さんに会えるのをずっと待っていたような。そんな風にやっぱり思いたくなる。2012/09/18

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