内容説明
“異端の民俗学者”蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。ある寒村で死者が相次いでいるという。それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、村人が手に入れてから―(表題作)。暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて浮遊する…。那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、怪事件の全貌が明らかになる。本邦初、民俗学ミステリー。全五編。
著者等紹介
北森鴻[キタモリコウ]
1961(昭和36)年、山口県生れ。フリーランスのライターとして活動する傍ら、’95(平成7)年に『狂乱廿四孝』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。’99年には短篇連作『花の下にて春死なむ』で日本推理作家協会賞を受賞
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