内容説明
えっ、あたしのパソコンに電子メールの脅迫状!数美は主婦一年生。予想外に忙しい夫の帰宅を待つ暇つぶしにと、押入れでホコリをかぶっていたパソコンをひっぱりだし、苦闘半年、いまではパソコン通信に夢中。が、夫の出張中、ある日とつぜん舞いこんだ正体不明の脅迫状をきっかけに、思わぬ事件に巻きこまれてゆく。ユーモラスなタッチで描く、素人パソコン探偵のドタバタ推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
O
2
ネット黎明期の描写が何とも新鮮である。簡単にインターネットにアクセスできる今からすると、過去のパソコン通信そのものが面白く感じられる。もっともこれが書かれたときは現代だったのだろうが…作品に登場するローカルなネットは、現代風に言えば地元付き合い専用の鍵アカウントなのだろうか?ネットの不確かさやそれに起因する不安をつまく活用しているし、文体も簡単なのでするすると没入できる。2019/10/21
kanamori
0
☆☆★2012/10/19
カンパネルラ
0
通信上のメールのトラブルから企業の環境問題に絡む脅迫と殺人事件が起きる。文章としてはいまいちだが、ネットでの心情的な不思議な錯覚みたいなものがうまく書けているし、終わり方にネットの持つバーチャリティに潜む、どこかしら空虚感みたいなものもそこはかとなく出ている。もう少し文章力と構成力があればもっといいのだが2007/11/26
魔風
0
まだインターネットではなくパソコン通信と呼ばれていた時代、ある主婦が地域のBBSに凝っていて 三分の1読んだが女のパソコンに関する日常のみこの後事件が起きるにしても期待できない、やはり最初に何か起こして関心を引かないと 途中で脱落2022/06/06