内容説明
旅客機機長と言えば、誰もが憧れる職業だが、華やかなスチュワーデスとは違い、彼らの素顔はほとんど明かされない。ならばと元機長の作家が、とっておきの話を披露してくれました。スチュワーデスとの気になる関係、離着陸が難しい空港、UFOに遭遇した体験、ジェットコースターに乗っても全く怖くないこと、さらに健康診断や給料の話まで―本音で語った、楽しいエピソード集。
目次
プロローグ 日航ニアミス事故で感じたこと
1 スチュワーデスとパイロットの気になる関係
2 パイロットが誕生するまで
3 飛行場のクセと離着陸の難しさ
4 事故とさまざまな謎について
5 コクピットのなかでは…
6 いろいろなお客さん
7 なぜかグローバルな内輪話
8 パイロットは本当に破格の待遇か?
9 パイロットを取り巻く環境
10 安ければいい?それとも安全は別?
11 僕の飛行機列伝
12 新しい航空会社の可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
85
この本を読んで飛行機に乗ると、また違った感覚を持ちます。面白かったです。2016/09/27
mr.lupin
55
元旅客機の機長が書いた航空業界の裏話を披露。内容的にはチョッと古さを感じるが、それでもほぼほぼ知らない世界の話で興味深く読了。機長のライセンスが半年毎に更新が必要とは知らなかったな~ ☆☆☆★★2019/10/16
ゆみきーにゃ
49
《購入》半年に一回資格の更新など勉強になりました。空の安全等についても書かれていて面白い。2014/08/04
糜竺(びじく)
45
航空会社の裏側がとてもよく分かる楽しいエッセイでした。パイロットにスチュワーデスが実際の所どんな人達で、また、彼らの本音など色々と興味深く読む事が出来ました。パイロットが誕生するまでに一体どんな経緯を経るのかとか、飛行場によっては、離着陸がかなり大変で面倒な事など色々知れました。特に、航空券の裏側には運送約款の一部が印刷されており、外国の航空会社の格安航空券など買うと補償金額などがかわり注意が必要な事や、関西空港は様々な制限があり、空港が見えてから降りるまでに40分もかかるという事には驚きでした。2014/12/03
Tui
37
元国際線パイロットの著者による、飛行機のあれこれエッセイ集。気軽に読めるので、旅先での読書によさそう。コクピットの様子やCAとの関係、航空会社の個性など、読み手がパイロットから聞きたいであろうテーマを親切にすらっと喋ってくれてる(ような読み心地。名文なのだ)。それでいて日航機ニアミス事故や管制官の養成制度の問題などへの指摘は鋭く、また文庫版あとがきでは911テロについても述べられており、安全性への記述となると、いたって真面目だ。バランスのよい親身な人柄なんだろうな。2015/12/26