新潮文庫
新・平家物語〈13〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101154824
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

天然の要害・一ノ谷に陣取る平家。しかし、騎馬で急峻を馳せ下るという義経の奇襲に、平家の大将や公達は次々と討ち取られていく。

あわれ、無残な。味方の敗けようかな。安徳天皇を奉じ、屋島に内裏を置く平家は、鎌倉勢の義仲追討のちに、その勢力を急速に挽回していた。京への復帰を策して出陣した平家は、背後は急な崖、前は海という天然の要害・一ノ谷に陣を張る。、ひよどり越えの急峻を下る義経軍の奇襲にけ蹴散らされ、通盛、忠度を初め、うら若き笛の名手淳盛までもがが討ち取られる……。一ノ谷の合戦での平家の大敗と若き公達の討死を描く第十三巻。

内容説明

安徳天皇を奉じ、屋島に内裏を置く平家は、鎌倉勢が義仲を追討するうちに、その勢力を急速に挽回していた。京への復帰を策して屋島から出陣した平家は、天然の要害・一ノ谷に陣を張る。が、ひよどり越えの急峻を下る義経軍の奇襲に蹴散らされ、通盛、忠度を初め、笛の名手敦盛までもが討ち取られる…。

著者等紹介

吉川英治[ヨシカワエイジ]
1892‐1962。神奈川県生まれ。船具工、記者などさまざまな職業を経て作家活動に入る。国民文学作家と親しまれ、1960(昭和35)年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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姉勤

30
一の谷の戦の顛末。講談の修羅場(ひらば)なら、義経とその部将の活躍する殊勲を誇る場面も、本作では平家の公達一人一人にスポットを当て、悲劇の泡粒は生まれては弾けて。それぞれが能の演目になるほどの悽愴を描く。敵とはいえ、美意識、価値観、誇りを共有する同胞。武勲を求める源氏と回生を目指す平家の違いはあれど、彼我の名誉を尊ぶ人気(じんき)に変わりなく。戦の哀しみと対照的に描かれる、後白河院の業。多大な戦死者を厭わず、腹にあるのは三種の神器の奪還のみ。天皇も神器も、己の権力の絶対化の単なるアイテムすぎない。2018/11/01

ソングライン

14
木曽義仲を都より追い落とした東国源氏は、休む間もなく屋島で再起を期する平家との決戦に臨みます。東から範頼率いる本隊、北からは義経率いる別動隊が鵯越えをし、一の谷に迫ります。源平の修羅の戦いを描く十三巻です。都に残した恋する姫に会うため、戦いに遅参する敦盛、彼を庇う兄、琵琶の名人経正、二人ともにこの戦いで亡くなります。若い敦盛を討ち取った熊谷直実、息子と同じ年頃の敦盛を憐れみ、生き残った敦盛の父経盛に遺品を送る場面が涙を誘います。次巻へすすみます。2019/11/15

ムカルナス

8
一の谷合戦の巻。屋島の戦陣を抜け出して京の恋人に逢いに行った末っ子甘えっ子の敦盛だったが立派な最期は熊谷直実の人生を変える。一方、義経の鵯越えの華々しい活躍はほとんど描かれず、梶原景時との確執に重点が置かれる。そもそも石橋山で頼朝を助けたのも平家での出世は見込めないと源家での成り上がりを目指してのこと。景時にとって義経は目障りな存在だったのだろう。源氏軍は己の名声を得ることには貪欲な武者が多い。その中では義経は母の常盤の性質を受け継いでか平家の公達に通じる線の細さがある気がする。2019/07/26

gushwell

7
一の谷の戦いで平家惨敗。多くの将が討たれて大きな痛手を被ってしまいました。それにしても憎きは後白河法皇。和議を申し入れておいて奇襲するとはなんたる卑怯なだまし討ち。僕の心は完全に平家贔屓になってしまいました。若き敦盛と壮年直実の戦いは心に響くものがありました。 2016/08/05

スー

5
一ノ谷の戦いで平家は大敗する。しかし、義経主従があまり活躍してない。何故?この巻では当然義経が主人公に書かれてると思っていたので以外でした。平家方の平和への渇望と源氏方の功名への渇望、戦いの残酷さ、女性の悲哀、医者の博愛精神、商人の欲、法皇の執着、家族への愛、恐怖と人のあらゆる感情が噴き出してきてる様な感じで、人が醜く感じました。法皇を殺したほうが早く平和になるような気がする。2016/10/09

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