感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あ げ こ
3
掌編小説集。男女の間に生まれた多くの感情を描いたもの。家庭を持つ者同士の逢瀬、妻子を持つ男との危うい関係。割り切った感情の中に潜む落とし穴。軽視された者の感情は不在だが、不倫を美しいものとしては描かず、筆致はあくまでも冷静。背徳の愛が続く中、傷心の女学生と老紳士の微笑ましい交流が特に印象深い。2013/05/11
みい⇔みさまる＠この世の悪であれ
2
☆×4.0…女性だからこそ、こう言う世界は描くことの出来る世界。作品の傾向としては、望まない恋愛が絡む作品が多いです。もちろん、火遊びの結果、残念なことになってしまう人もちらほら…そして読者が女性ならブチ切れることうけあいの作品も…でもその作品はある意味、｢現代のある問題｣を真っ先に取り上げていたりするのです。これは大人になってから読みましょう。未成年には不向きです。2012/04/08
CEJZ_
1
1P17行。元の本は1982年刊。原田康子という作家のことはよく知らないが、以前に作家の大崎善生のエッセイを読んだとき、大崎の札幌の実家の近くに、原田康子という作家が住んでいて交流があったというエピソードが書かれていた。それで札幌の作家、原田康子という名前がアタマの片隅にうっすらとあって、いつか本を読んでみたいと思っていた。で、古本で読んだ。とりあえず短い話ばかりの23の恋愛掌編集を読んでみた。当然、昭和を感じるし、北国の街並み、特に海の町の風景も感じる。とりあえず男女の様々な色恋話を読了した。2019/10/31
ろびん
1
猫の話が結構異色だったけど好きです。2017/11/03
空の落下地点。
0
妻と娘という一番身近な女性たちから相手にされない男なんて！ってなったんだろうなー。赤いガウンは恋のメタファーで、恋そのものの死を演出した。劇場型自殺。真佐子は真佐子の世界と感情を保ったまんま、結婚する。正樹、ハンチング、息子、老人あたりは放蕩の終止符の役割。【蝶】って島本理央のよだかの片思いの着想のきっかけでは？というぐらい似てる。ロミオは妄想オチ、ビキニは女装沼落ち。2023/03/21
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- 和書
- 醫譚 （復刻）
