出版社内容情報
山口 瞳[ヤマクチ ヒトミ]
著・文・その他
内容説明
礼儀作法とは何か。それは「他人に迷惑をかけない」ことだと、山口瞳はいう。そのためにも「まず、健康でなくてはならない」と。世に作法の本は数あれど、礼儀を人づきあいの根本から教えてくれる書物は意外に少ない。「電話いそげ」「パーティーの四つの心得」「なぜか出世しない通勤の天才」など、金言の数々も心にしみる。とりわけ社会人初心者に贈りたい人生の副読本である。
目次
第1部 礼儀作法とは何か(まず健康であらねばならぬ;外国人と日本人;飛行機に乗る少女;森鴎外の『礼儀小言』;品行か品性か)
第2部 礼儀作法入門(祝儀袋の渡し方;結婚式;酒の飲み方;ギャンブル;病気見舞 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
21
いつの時代にも通じるおしゃれのエッセンスが詰まっています。2015/12/16
おくりゆう
17
昭和の時代と言えどその言葉の数々はか現代でも十分に生きる内容で、率直に言って深く頷くこと多数、憧れますし、こうありたいと思う一冊。続、もあるようで是非読みたいものです。2017/01/01
Kouro-hou
17
直木賞作家の山口先生のエッセイ。本としてはタイトルで損をしているというか、具体的な礼儀作法の話はあまり無く、粋の心意気や人付き合いの根本の部分を軽妙洒脱に語っている本だったりします。何せ連載元は「GORO」(1974)なので難しい事は書いてません。若い男性向けに社会に生きるために覚えておくと良い事といった内容です。ご祝儀マニアの山口先生なので「ここだ!ここでご祝儀袋を使うんだ!」というポイント解説は大変参考になりました。帽子等は時代が変わってしまいましたが、根底の心遣いは普遍のものがあると思います。2015/01/03
テツ
15
礼儀作法にまつわるエッセイ。昭和の時代に書かれた内容なのでさすがに古さは感じるけれど面白かった。礼儀正しく相手に接するというのは「私はあなた自身にもあなたと共有するこの場所&時間にも敬意を払っているし大切にしようと考えている」という意思表示だからな。時代や場所によって礼儀の内容自体は変化していくかもしれないがそれを守ることの重要性は変わりはしない。フランクに接することが必ずしも相手との友好さを示す態度ではない。どんな近しい他人にも最低限の礼儀は保っていたいなと感じます(疎かになりがちだけどね2023/11/16
詠月
14
所作が美しい人に憧れます。この本で書かれているようなことを自然と身につけている人をみると、粋だなと感じます。江戸下町ではなくて、「はんなり」といった雰囲気があると思います。礼儀正しく美しい人は、どこへいっても歓迎されるはず。「華なり」と言われてみたいものです。2013/08/20