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出版社内容情報
十二の種族による大きな戦争で、多大なる戦果を挙げ『英雄』の称号を得たバッシュ。全オークから尊敬されるバッシュは旅に出る。種族の誇りと名誉のため、そして誰にも言えなかった秘密『童貞』を捨てるために……。
内容説明
十二の種族を巻き込んだヴァストニア大陸の戦争で、ありとあらゆる敵を打ち倒し、『英雄』の称号が与えられた最強の戦士バッシュ。全オークから尊敬と信頼を集めるバッシュだが、実は大きな秘密を抱えていた。「はぁ、憧れるよな。一体今まで、何人の女を抱いて孕ませてきたんだろうな…」(…ゼロだよ)そう、『童貞』だった。種族の誇りと名誉を守るため、そして『童貞』を捨てるため、オークの英雄は嫁探しの旅に出る。「どうやらヒューマンの常識では、いきなり性行為を持ちかけても合意は得られんらしいな」これは真の英雄へと至る漢の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオフミ
34
正直にいうとそういうことが起きる作品だと思ってワクワクしていたが、実際は何もなかった。だがそれでもこの作品は面白いと思えた、まず世界観の作り込みが素晴らしく異世界だから様々な種族がいるのは当たり前なのだが、そこにさらに一手間加えて自分たちの当たり前の種族とは少しちがう新しいものを作り上げていて、作品をとても面白くしている。主人公の動機などクスッと笑えるところもまたいい。そしてイラストはとてもとても好みだ。2023/05/14
しまふくろう
32
表紙が格好良くて購入。挿絵はえっち格好良かった。特に女性が妙に色気があって素晴らしい。 物語は戦争で英雄と呼ばれる程活躍した男が、終戦後に嫁探しする話。いわゆる勘違いものなんだけれど、各種族それぞれの文化や風習の違いが元、というのは珍しい。主人公の動機が切実なせいか、状況がコメディなのに何処かシリアスな雰囲気なのも面白かった。 バッシュにはぜひとも良い嫁が見つかって欲しい。2020/07/19
サケ太
24
朝凪先生のイラストを一般書籍で見るという行為は脳を混乱させますのよ。勘違い忖度系冒険ファンタジー。強すぎるオークの無双と、彼の常識とは異なる世界で徐々に評価されていく姿はなかなか面白い。煩悩マックスなのに格好良すぎるとはこれいかに。テンポは良さげで、朝凪先生のエルフが見たいと切に感じております。どう考えても読んだことあるWebの別作品がちらついていましたが、あとがきにて影響を受けているとの話があり、納得。2020/07/18
のれん
18
タイトルに偽りなし。 アンジャッシュ的勘違い展開で尊敬される英雄の思考が、中学生みたいなギャップは古典的ながら面白い。 主人公は強いし礼儀正しいが、一方で「オークの常識」に縛られて妻を探している所も注目。ここら辺に焦点が当たるなら化けるかも。 既に各ヒロインが提示され、編集も力を入れていることがわかる戦略だがそれに見合った面白さを出して欲しい。 後、イラストに関しては趣味丸出しだし、それに合わせたような地の文が笑いを誘う。編集部の攻めの決断に栄誉を讃えたい。2020/07/18
真白優樹
15
十二の種族がそれぞれ連合を組んで争った五千年続いた戦争が終わった世界で、英雄であり童貞な一人のオークが嫁を探して旅に出る物語。―――誇り高く真っ直ぐに。だからこそ英雄は英雄として。 因習や風習、刻まれた生き方が忖度と勘違いを齎しながらも、英雄として誇り高く突き進む。一見シリアスに見えて実はコメディ、しかしその本質は英雄譚。深みのある味が楽しめる物語であり、気が付かぬ間に結果的に世直ししながらも嫁を探して旅をするオークが格好いい、自然と応援したくなる物語である。旅の行方とは。 次巻も須らく期待である。2020/07/19
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