感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T. Tokunaga
5
描写に過不足のない、ウェルメイドな教養小説である。浩太郎という、ある種自己中心的で因襲的、かつ救いもなく男性中心の雑誌記者が、知らず知らずのうちに、女性を尊重し、他者を思いやる方向へと、加納百合子という女性の誘導によって向かっていく、山口瞳のフラットなもののみかたが体現された小説でもある。2023/09/29
isoshima
4
登場する女性が、割と気の強い人が多いのですがそれさえもチャーミングに思えてしまう。全然古くない。悩ましくも奮闘する主人公の姿が、とってもいとおしい。そして凄く素敵なストーリーだった。結局は自分らしくが一番。格好悪くても、無様でも、自分に嘘をつかず、正直に過ごせば出会えるのである。2015/08/01
もりお
4
昭和48年初版。全然古さを感じない。 “わたくし、お見合いなんかする男の人って、嫌いなんです” お付き合い程度で受けた人生初のお見合い相手にそう言い放たれた浩太郎 (やり手のイケメン) が、輝かしい見合い結婚したろやないかと一念発起。通いたくなる飲み屋も出てくる。山口さんは向田邦子さんと仲良しだったそうな。2015/01/14
TH
3
時代が違う本だけに、当たり前に言われることがちょっと違ったり...ミスターはたくさんの人とお見合いするけど、悩んでみたり、いいなぁと思った人とはうまくいかなかったり、やっぱりそうだよね。 結婚したいよ。2014/01/17
言いたい放題
2
図書館にない2024/08/29
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- 和書
- 監督不行届