内容説明
西暦２００５年、現代のペスト、エイズは猖獗を極め、患者は一億五千万人にも及ぼうとしていた。一方で世界情勢は激しく揺らぎ、改革に失敗したソ連には独裁政権が誕生し、ヨーロッパは連邦を形成しつつあった。エイズの急激な蔓延を訝しむ山上と彼の周囲に出没する謎の男・福光。背後で蠢くのは何者か？新型エイズ・ウイルスをばらまいたのは誰か？近未来を舞台に描く長編サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
48
2014.02.11（01/31）（つづき）松本清張著。 02/11 （Ｐ301） 福光の、世にも長すぎる整然とした、「譫言（うわごと）」。 彼が、譫言をしゃべったのは、友人のオレだけではないか。 ハンゲマン局長が知っている！ 局長は、田代・福光の譫言を神経を集中し、耳を傾けていたのだ。 ハンゲマン局長は、ヨーロッパの王室の中から不幸にもエイズ患者が出て、その隔離場所たる離宮を福光に追跡されていることを田代の譫言から察知した。 伝統あるヨーロッパの王室擁護者、エルンスト・ハンゲマン。 2014/02/11
i-miya
48
2014.01.01（12/31）（つづき）松本清張著。 01/01 （ｐ293） 4万ドル振込、ジョセフ・ルーランという名前の人。 ヴァン・ゴッホの有名な画のモデル、偽名。 年齢は70歳ばかり。 ベンドルから買い取ったタペストリーの値段、４万ドルで何枚分？ 15Ｃ-16Ｃ初頭。 中間色のタペストリー。 フランドル地方－オランダにかけて。 死体が埋まっていたところから遠くないルールツァイレンスの町。 2014/01/01
i-miya
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2013.11.30（11/30）（つづき）松本清張著。 11/27 （ｐ278） シュツットガルトの病院、ミスター・フクミツは？ 退院です。 昨日です。 私は、山上です。 外科病棟のＤｒ.シューマッハは手術で今日は午後です。 午後一時。 商用で夫から1か月以上消息がない亮子、夫からの消息。 夫ムッシュ・ベンベルの遺体、ユトレヒト郊外の森の中で見つかった。 ヨーロッパでは遺骨にする風習はない。 クレメンス・ベンベル。 集団による殺人だろう。 2013/11/30
i-miya
36
2013.10.13（つづき）松本清張著。 2013.10.12 （Ｐ272） エイズ感染者と麻薬、隔離。 発病が速まらない。 「エイズ研究所病院」 患者の自主的入院を促進させる目的。 ペスト流行時のベルナーボ会。 氾濫しすぎる論。 山上、クララの店（古美術商）。 景徳鎮＝Ｃｈｅｎｇ－Ｔｅ－Ｃｈｅｎ）。 看板が変わっている。 フランス系スイス人の店長。 マダムのクララ・ウォルフは、パリとかニューヨークとか。 売りの出ていたのを即金で買いました。 2013/10/13
i-miya
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2013.01.13（つづき）松本清張著。 2013.01.11 院長は「教会の作り事」を批判した。 つじつま合わん話はみな「奇蹟」にして、その奥に逃げ込んでいく。サテ、楽しい過ぎ越しですぞ。 アンモナイトの化石の器。 ジュラ紀石炭岩、1.4億年前、海底の地殻変動で隆起、白い山となった。 有孔虫、サンゴ、石灰藻、など二酸化石灰質をつくった生物の堆積。 「ああ、マルコがここにいたら、どんなにか楽しいことだろう」 マルコは、院長の稚児だった。2013/01/13
