内容説明
本家を支えた兄弟姉妹の最新研究。氏政(当主)。氏照(八王子城主)、氏邦(鉢形城主)、氏規(三崎城主)、氏忠(唐沢山城主)、氏光(小机城主)、景虎(上杉謙信養子)らによる北条支城ネットワーク。
目次
総論 北条氏康の子女について
第1章 北条氏康の息子たち(北条氏政;北条氏照;北条氏邦;北条氏規;北条氏忠;北条氏光;上杉景虎)
第2章 北条氏康の娘たち(早川殿―今川氏真の室;七曲殿―北条氏繁の室;長林院―太田氏資の室;浄光院殿―足利義氏の室;桂林院殿―武田勝頼の室)
第3章 戦国北条氏の居城(小田原城;韮山城跡;鉢形城跡;唐沢山城;玉縄城)
付録
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年、東京都生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学、博士(駒澤大学、日本史学)。現在、駿河台大学法学部教授。北条氏や武田氏を中心に室町時代から江戸時代初期の政治史・社会経済史の研究を専門とする
浅倉直美[アサクラナオミ]
1960年、東京都生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学、博士(日本史学)。清瀬市史編纂委員・埼玉県文化財保護審議会委員。戦国大名北条氏を研究の専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
7
氏康は大好きだし、素晴らしい地元の殿様だと思ってるけれど、御子様たちを思うと、なかなかしんどい系譜なのであった。特に婚家での理想的なふるまい方を書いた「幻庵おほへ書」を手に、関東一円の大名家や国衆の下へ嫁にいった姫様方のその後を思うと。勝頼の嫁の北條夫人の母上は松田憲秀の妹君だったんだなあ…。今川に嫁にいった早川殿が幸せに、天寿をまっとうできたことが奇跡みたいで、ますます氏真坊ったまに御礼を言わねばと思うのであった。北條と今川の血も残してくれて坊ったま、ホントにありがとう。今晩の直虎にも出てくるかなあ。2017/09/10
Ryuji
3
★★★☆☆小田原・北条3代氏康の子供達と北条の城について解説をした歴史本。娘も含めると氏康にはこんなにも子供がいたのかと初めて知った。氏邦と氏規については実は生年がはっきりせず、どちらが兄なのか実はまだ分かっていないということも知らなかった。個人的に興味深く読んだのは氏照と武田勝頼に嫁いだ桂林院殿。氏照については地元八王子ということで贔屓目に読んでしまう。桂林院殿は本当に悲劇の女性だと思う。2017/04/22
Ryuji Saito
0
2016年133冊 2016/08/31