新潮文庫<br> 田舎教師 (改版)

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新潮文庫
田舎教師 (改版)

  • 田山花袋
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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101079028
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

等身大(ありのまま)の、僕らがいる――。恋。野心。破局。日本の青春と挫折は、ここから始まった。【自然主義文学の白眉】

家庭貧しく進学できない文学青年林清三は、寒村の小学校教師として赴任する。彼は文士の動きに熱っぽい関心を持ち、同僚を見ては「まごまごしていると自分もこうなってしまう」と焦るが、やがて憧れは薄れ、教員生活に埋もれてゆく……。野心に燃えながら田舎の教師として短い生涯を終えた青年の出世主義とその挫折を、田舎町の風物や生活の中に描いた自然主義文学の代表的作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

101
実在の人物の日記を元に小説に仕立てたもの。だが、小説になり切っていない。福田恆存氏も解説で書いているが、主人公の影というか存在感が薄い。当時の世相からも出世主義に駆られ、死の病に侵されても、文学の道をと思いつつ、若くして肺病に没してしまう。モデルとなった人物が平凡だったのか、作家の田山氏に力量が足りなかったのか、主人公の渇望が今一つ感じられない。紀行文としてなら一読の価値くらいはあるかもしれないが、小説としては食い足りない。外側から感情移入もなく彼の生活を眺めたという印象に留まった。2020/10/12

aika

63
恋や文学、将来を語り合った同級生との青春の日々。しかしそれは永くは続かず、上京する裕福な友人たちと、田舎教師の職を得て貧しい家を支える自分との差を思い悩む焦燥感に、つい溶け込むように自分を重ねてしまいます。それでも文学への志を掲げ、いつか名を挙げてみせると決意しながらも、文学に恋に仕事に人生に、すべてに挫折してしまう青年の苦悩。しかしどんなに自暴自棄になっても、最後まで極貧に喘ぐ母を思いやる清三の優しさには心打たれます。細部に張り巡らされる美しい自然や田園風景の描写が、清三の人生を滲ませるようです。2018/11/08

みっぴー

53
のらーりくらーり過ぎていく日々…これはこれで貴重な体験だと思うのですが、夢や大志を抱いた若者には、苦痛そのもの。名を成したいが極貧故進学が出来ず、学校の教師をしつつ世に出る機会をうかがうが、ぬるま湯からは中々抜け出せず心ばかり焦る清三。世は変わり友も変わるが田舎教師という清三の立場だけは変わることはない…という風なまったりした作品と思っていると、ラストでガツンときます!清三の人生って何だったんだろう?健康第一!2016/11/07

Y2K☮

52
野心を持ちながら、文学に音楽に植物とふらふらする清三。教職にやりがいを見出すまでは良かったが、女に溺れ、借金が嵩み、健康も蝕まれる。貧しくて東京へ進学できなかった、気の毒な母を置いて行けなかった。言い訳。この意志の弱さが人の等身大を描く自然主義の本領か。でもたとえば太宰治は清三以上のダメ人間だが、それでも文学への一途な熱を貫いたから数々の名作を残せた。弱いなりの戦い方はある。清三のモデルになった人に一言。人とは違う何かを得る為には誰もが欲しがる何かを諦めなきゃ。運命と戦う無名がここにもいるから見ててくれ。2017/01/26

ykmmr (^_^)

51
自分の地元が舞台の本作品。これは今も変わらずだが、いわいる『東京』への距離が微妙に近くもあり、遠くもある。郊外的な田舎が背景にあり、それに落ち着きを持ちながらも、微妙に入ってくる都会の空気に憧れたり、行ってみたりしたいもの。自分も上京した際に、周囲から言われた事もまた同じ。その田舎と都会の微妙な距離感と彼の友人に対する距離感・隣の芝の青さが比例してしまっている。和尚を始め、周りの人が彼を支援し、湯屋で女性に夢中になり、教え子にも恵まれて、まあまあ幸せそうに見えるのに、2021/08/10

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