新潮文庫<br> 夜明け前 〈第1部 上〉 (改版)

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新潮文庫
夜明け前 〈第1部 上〉 (改版)

  • 島崎藤村
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  • 新潮社(2012/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101055084
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

迫る維新回天――。父をモデルに幕末を描いた、藤村最後の長編。

山の中にありながら時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。その本陣・問屋・庄屋をかねる家に生れ国学に心を傾ける青山半蔵は偶然、江戸に旅し、念願の平田篤胤没後の門人となる。黒船来襲以来門人として政治運動への参加を願う心と旧家の仕事にはさまれ悩む半蔵の目前で歴史は移りかわっていく。著者が父をモデルに明治維新に生きた一典型を描くとともに自己を凝視した大作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

354
「木曾路はすべ山の中である」。あまりにも名高い冒頭の一文であるが、これだけで全てが語りつくされたような気になって、これまで未読のままであった。まだ全体の1/4だが、半ばは想像通りであり、また半ばはそれを超えていた。ペリー来航、安政の大獄、桜田門外の変、和宮降嫁と激変する情勢を木曾の馬込宿を定点に描いていく試みは、見事なまでに優れたアイディアであったと思う。主人公の半蔵を篤胤門下と設定したことも秀逸。世情に比して、物語自体の展開は緩やかだが内容は十分なまでに稠密である。2023/11/18

mukimi

123
自分の読書史に燦然と輝く「破戒」「初恋」の島崎藤村の超大作に長期休みに挑戦。動乱の時代背景の知識が得られると共に、筆者の父という主人公の爽やかな向学心好奇心と、庄屋という家業のため知識のみで満足せねばならない欲求不満が見え隠れしながらも実直に生きる様に好感が持てる。そして流石は詩人、文章の美しさが逸品。一杯のお抹茶を「匂いこぼれる様な青いひき茶の粉、湯と水とに対する親しみの力、貴賤貧富の外にある虚しさ渋さと甘さと濃さと淡さとを一つの茶碗に盛り付けて泡も汁も一緒に溶け合った様な高い茶の香気」と表現、嘆息。2024/01/04

のぶ

90
今「夜明け前」を読もうと思ったのは、遥か昔、自分が中学の時に読もうと挑戦し、二巻目の途中で挫折した経験があり、いつか読み通してみたいと思っていた。それがここで読み始めった経緯です。まだ全四巻の一巻目だが、書出しの「木曽路はすべて山の中である」が懐かしい。読み始めての印象は、幕末を描いた現代の時代小説と変わらないと思った。木曽路にも黒船来航のニュースが伝わり、主人公の青山半蔵は時代の移り変わりを痛感する。その他にも自分の知っている出来事が記載されていて、この先どう展開するか興味を魅かれる。次に入ります。2022/05/15

NAO

75
【図書館が長期休館なので(泣)、未登録の本を再読中】幕末の馬籠宿の本陣の若き当主青山半蔵を主人公とし、激動の時代と作者の家庭の歴史を描く。半蔵は平田派国学者を志すインテリで、希望に燃えているのはよくわかるのだが、頭でっかちな半蔵が心配りが何より必要な村のまとめ役に向いているようには全く見えず、彼の生涯が厳しいものになりそうだということが、諸処に感じられる。2020/03/16

jam

75
「木曽路は全て山の中である」から始まる本著初読は、仕事で暫く木曽に居た頃だった。再読し、当時の風景を思い出した。急峻な山間にある木曽は、平家物語にも登場する東西の要所であった。本著は木曽谷から、明治維新の光と影を綴りつつ、村落に生きた日本人の内面をも描ききった藤村晩年の大作である。主人公は父がモデルであるが、血に縛られ続けた作者苦悩の深さを写し、読後は体力を奪われた。初読も新緑が映える初夏だった。読後、谷底から見上げた狭く高い空に、藤村は、この空に遠い夜明けを見たのだと思った。この国の夜明けは未だ来ない。2016/06/05

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