新潮文庫<br> 桜の実の熟する時 (改版)

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新潮文庫
桜の実の熟する時 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101055046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

116
島崎藤村の自伝的な作品。主人公の捨吉が大学を出て、社会に出ていくまでを描く。作者は詩人でもあるので、この小説のあちらこちらに詩的な感性を感じた。特に彼が桜の実を拾う場面はその感性が生かされており、美しく切ない。きめ細かな文章で描かれる明治の日本の姿に限りない郷愁を覚えた。この頃は捨吉と同じように、日本も若かったのだ。北村透谷を初めとして、日本の新しい文学を切り開いていった人たちの姿が活写されているところが興味深かった。捨吉は胸の中に抱える憂鬱を何度も自覚する。この気持が後の作品の伏線のような気がした。2016/10/13

優希

84
自伝的私小説で青春の香りがします。鬱々としながらも成長したいと願う捨吉に共感せずにはいられませんでした。年上の繁子との恋に破れ、新生活を求めて社会に飛び出すことで新たな現実に希望を見たかと思うとそういうわけでもないように見えます。新たな仲間や恋にも挫折したのは苦しい自意識に襲われたからのように感じました。覚醒した青春を送るからこその憂鬱があったのでしょう。丁寧な風景描写の優しさ、心の葛藤が美しかったです。何処かに懐かしい桜の実が感じられる作品でした。2016/03/30

ちぇけら

16
河岸にさいた桜が散り、川のながれにのってたゆたう花びらに似た恋が、小さな蝋燭をかすめる。ぽうっと火がついて、やがて人知れず消えてしまう。春は、そのちっぽけな火を消してしまいたい衝動と、それすら畏れてしまう弱さのいりまじった季節だ。恋心と挫折、逡巡。春のため息は、とても甘くてすこしだけ冷たい。ひとり暗い部屋で名前をよぶことしかできなかったあの人の記憶は、ため息とともにはきだされた蒸気となって空にのぼっていく。2019/04/02

えいなえいな

11
昔と今とでは状況が違うでしょうが、いろいろな人と関わりながら気づいたら周りの人がいろんな世界に出たり、結婚したりしていて、焦って自分も新しい世界に飛び出さなくては、というお話ですかね。島崎藤村は初めて読みましたけど、割と回りくどい気がします。ってまだ一冊で判断するのは早いですね。2015/01/18

sabosashi

10
 明治の近代文学の初期においては、大きな可能性が秘められていた。  篠田浩一郎の言を待つまでもなく、「我が輩は猫である」と「破戒」とがもし、その後のニホンの文学史を引っ張っていったなら、より風通しのよいニホン文学が成り立っていたにちがいない。  つまり、反自然主義と純然たる自然主義、という二作品である。  しかし残念ながらニホン文学はそのへんを履き違えてしまったことは、中村光夫とかいろいろなひとが述べている。  そこで藤村である。  2021/08/09

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