新潮文庫<br> 仮面の告白 (新版)

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新潮文庫
仮面の告白 (新版)

  • 三島 由紀夫【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2020/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101050409
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

女に魅力を感じず、血に塗れた死を憧憬しつつ自らの性的指向に煩悶する少年「私」。軍靴の響き高まるなか、級友の妹と出会い、愛され、幸福らしきものに酔うが、彼女と唇を重ねたその瞬間「私には凡てがわかった。一刻も早く逃げなければならぬ」―。少年が到達した驚異の境地とは?自らを断頭台にかけた、典雅にしてスキャンダラスな性的自伝。詳細な注解付。“この告白によって、私は自らを死刑に処す―”初の書き下ろし長編。のちのすべてが包含された代表作。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925‐1970。東京生れ。本名、平岡公威。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。’49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、’54年『潮騒』(新潮社文学賞)、’56年『金閣寺』(読売文学賞)、’65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。’70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kepeta

52
三島作品をそこそこ読んだ上で今更ながらの本作ですが、実質的なメジャーデビュー作であるにも関わらず以降の作品から三島本人の人生に至るまでの全要素が既に内包されてるのに驚きました。改めて三島の本質は私小説家だと気付かされます。「本当はとっくにわかってる事」から目を背け続け、自意識を保つ為に自己正当化の論理体系を構築したり他者に不義理したりする醜さは、程度の差こそあれ誰もが通った道として身につまされます。その心理を的確すぎる分析と比喩表現で表していくのは流石の三島クオリティ。原点にして頂点とすら言える傑作です。2025/03/15

踊る猫

44
どこまでも理知的に事態を解析していこうとあがく知性と、その知性をあらがって暴走する肉慾。この作品から感じ取れるのはそんな背反する要素に相当に律儀に引き裂かれる悲しき・そしてどこまでも滑稽な一個の存在の姿だ(その二律背反は「男と女」「聖と俗」、「肉体と精神」「人間と動物」といったところにも見出だせるかもしれない)。だからこの作品はそれこそそんな矛盾の中であがく混沌をそのまま吐露した「告白」としか読めない。いくら「仮面」をかぶっているとエクスキューズしたとしてもだ。だからこそいいとも言える。生々しさに息を呑む2024/11/25

踊る猫

44
単にぼくがボンクラだからということなのだが、それでも「いったい何を書きたいのかわからない」とつぶやくしかない。同性愛か異性愛か、肉欲か禁欲か。三島は愛あるいは愛欲という感情に関して「およそ肉の衝動ほど論理的なものはない」(p.62)と吐露せざるをえないくらい困惑せざるをえなかったが、その困惑をそれでもなお統率し彼自身の優秀すぎる頭脳で整理し尽くそうとする。そのような、実に終わることがない、勝つことなんてありえない葛藤の記録としてぼくはこの作品を読む。ありありと伝わる主人公の独りよがりな困惑と葛藤に息を呑む2024/05/21

NICKNAME

43
久々の三島作品。彼の告白自伝的作品であり、彼はこの作品で彼らしく若い頃から非常に敏感で、博識で、考えに考え込む青年であったことがわかる。また同性愛的傾向も告白しているのだと思う。三島氏没後妻が彼の同姓愛的傾向を否定しているが、それには非常に無理があると思う。彼の死に対するオブセッションも単に戦時中の影響ではなく元々持つ特殊な何かであったのは明らかで、この時からあのような壮絶な自殺劇を先々演じることも予感させる作品である。三島自身生きるということの喜びというよりも、精神的な苦悩の方が多かったのだろう。2022/10/01

踊る猫

40
優秀な頭脳が生み出す明晰な思考が唸る。そこから立ち上がるのは、理論によってついに捕まえられない恋という感情に振り回され、欲望に我を忘れてしまう悲しき人間の姿だ。同性愛的な恋、あるいは異性愛としての愛。両方が(どこかチグハグに)語られて、そうした思い通りにならない感情にコントロールされてしまう男の生態がコミカルとも言える筆致でつづられる。シリアスな作品ではあるのだけれど、同時に彼の真面目すぎる姿がおかしみを誘うという意味では三島が書いた一世一代のコメディとも言えるのかも知れない。実に切実で、そして微笑ましい2023/05/20

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