新潮文庫<br> ラディゲの死 (改版)

個数:

新潮文庫
ラディゲの死 (改版)

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年07月06日 05時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101050294
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

繊細、緻密、しかも絢爛――。17歳から31歳までの天才作家の軌跡がわかる、至極の13短編。

〈三日のうちに、僕は神の兵隊に銃殺されるんだ〉という自らの予言通りに、ラディゲは庇護者であるコクトオに見守られながら二十年の生涯を閉じた。――著者が少年の時より心酔しつづけてきた夭折の天才ラディゲの晩年と臨終を描く表題作。ほかに、『みのもの月』『魔群の通過』『花山院』『旅の墓碑銘』『施餓鬼舟』など、現実を明晰・辛辣な筆致で裁断した短編全13編を収める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

152
三島の17歳から31歳に書かれた13の短篇を収録。ただ、『花ざかりの森』などの自選短篇集には入らなかったものから選んでいるために、残念ながら質は幾分か落ちるのは否めない。篇中では、やはり表題作にとられた「ラディゲの死」が光彩を放つ。コクトーが言う。「初めから、僕には、ラディゲは借りものであって、やがて返さなければならないことがわかっていた」と。十代の頃から才能を発揮した三島は、夭折に憧れていただろう。弱冠20歳で『肉体の悪魔』と『ドルジェル伯の舞踏会』を残し夭折したラディゲこそは、三島の永遠の憧憬だった。2012/11/14

優希

112
17歳から31歳までの軌跡がわかる短編集でした。繊細で緻密で絢爛な世界はまさに天才が故の雅さを放っています。時代も国も様々に描いた中に見られる皮肉と自意識は一貫したもののように感じました。瞬時に言葉を美的なものへと変化させ、肉体的フェティシズムを表現する自己顕示は、その感覚と感動を味わい、受け入れる人がいるかどうかは切実だと言えるでしょう。夭折の天才・ラディゲへの憧憬がある意味苦しい。ボディビルへの陶酔が内なるラディゲとの別れだったのでしょうか。心酔から自己愛への傾倒が眩しいです。2016/10/22

榊原 香織

71
短編集 表題作は詩として読むべきか。 古典のような”みのもの月”17歳で書いたというのは驚き。 他のは、う~ん、技巧的すぎるなぁ。 特に自死が。三島だと思うと余計にそう思う。  ”日曜日”は意外に世界系?と思ってたら、あらら・・2022/01/06

i-miya

53
2013.06.27(再読)三島由紀夫著。 (カバー) 神の兵隊によって、3日間のうちにぼくは銃殺されるんだ、という自らの予言。 その通りにラディゲはコクトオに見守られながら二十年の生涯を閉じた。 コクトオはラディゲの庇護者。 三島が少年のときから心酔しつづけてきたラディゲ。 夭折の天才。 その晩年と、○じゅうを描く。 他13短編。 (解説=野島秀勝) S17-31、まで、ということは、T14生まれの三島、そのまま昭和の年数が満年齢で計算される。 2013/06/27

優希

51
再読です。繊細で機密で絢爛な世界は天才が故の強さのように感じました。現実を明晰且つ辛辣な筆致で描く世界は皮肉と自意識に通じるものがあります。瞬間的に言葉を美的なものに昇華させ、肉体的フェミニズムを表現する自己顕示欲には切実なものがあるように思います。現実を厳しく裁断した短編集は受け入れられる人とそうでない人に別れてしまう気がしました。ボディビルへの道を歩む分岐点にもなった短編集と言っても過言ではないと思いました。2024/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/432209
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品