出版社内容情報
毎日が退屈だ。楽しいことなんて何もない。授業を受けるだけの日日を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日を前に謎の少女チカと出会う。美しい目を光らせ不思議なことを話すチカ。彼女は異世界の住人らしいのだが、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていた。そして、チカとの出会いを重ねるうちカヤの心にはある変化が起き……ひりつく思いと切なさに胸を締め付けられる傑作恋愛長編。
内容説明
毎日が退屈だ。楽しいことなんて何もない。授業を受けるだけの日日を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日に、謎の少女チカと出会う。美しい目を光らせ、不思議なことを話すチカ。彼女は異世界の住人らしいのだが、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていた。そして、チカとの出会いを重ねるうちカヤの心にはある変化が起き…ひりつく思いと切なさに胸を締め付けられる傑作恋愛長編。
著者等紹介
住野よる[スミノヨル]
高校時代より執筆活動を開始。2015(平成27)年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、翌年の本屋大賞第2位にランクイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
271
世界観が独特過ぎて。どう解釈して良いものなのか。混乱。『本編』と『拍手のないアンコール』に分かれていて。前半は香弥(カヤ)くんと出会った少女チカさんとの物語。その会話を中心に進行してね。住む世界の違い、でも会話は一部を除き可能なのは、小説の描く世界と音楽が描く世界の違いをメタファとしているのではないかと予想しながら読んだのですけど。理解が届かない世界。後半は15年後。香弥くんと斎藤さんが再会する所から。特に紗苗さんの心情が汲めないよー。なので会話は冗談でしょって。住野さんの遊び心は幾らかは分かりますが。2025/05/06
そる
240
あまりにも主人公カヤが無気力無関心で自分も人もつまらないと全てを見下しているので、その思考は間違ってないけど巻き込まれて嫌な気分になった。でもチカを好きだった時と沙苗に殻を破られてからの感情の変化は文章でも表されていていい方になった。すごい話だった。あとTHE BACK HORNとの完全音楽コラボがいい。こういうメディアミックス企画をいろんな人がたくさんしていってほしい!「「私達には、誰かの全てを分かってあげることなんて出来ない。全てを肯定してあげることも出来ない。出来るのは横に並んで歩くことくらい」」2023/09/02
優希
47
恋愛小説を読むのは久々です。退屈な日々を過ごすカヤは謎の少女チカと出会います。不思議な少女チカが異世界の10人というのに惹かれました。そしてカヤの心にも変化が出てくるのが恋の力なのかもしれません。微妙にシンクロしあうパラレルワールドもののSF要素にヒリヒリする想いの切なさに胸が締め付けられそうになりました、2024/05/19
よっち
39
退屈な日常に絶望する高校生のカヤ。彼の前に現れた爪と目しか見えない異世界の少女・チカと出会い、真夜中の邂逅を重ねてゆく青春小説。生きていることに希望を見いだせないカヤが偶然であった少女の存在。互いの世界に不思議なシンクロがあることに気づき実験を始める二人。かけがえのない日々で大切な存在だからこそ、どうしても許せないことがあって、それがあっさり失われてしまう恐ろしさを何度も突きつけられましたが、だからこそ忘れてしまおうとせずに手放さなくて良かった、そう思える時がいつか来ることを願わずにはいられませんでした。2023/06/27
y--75
32
ローファンタジー。前半は主人公と異世界の少女との逢瀬と会話の繰り返し。犬云々のくだりは主人公の倫理面についてどうかと思った。個人的にはストーリー前半よりも後半の方に面白みを感じた。2023/08/20
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