内容説明
言語中枢のある左脳が、論理的・分析的な思考や記憶をつかさどるのに対して、感覚中枢のある右脳は、直感、閃き、想像力をつかさどる。左脳一本槍の人間からは創造的な発想は生まれない。ビジネス、教育、スポーツ等、あらゆる分野で革命をもたらす、生きた頭の使い方とは?維新アドバイザー大前研一が、自らを感嘆させた名著を翻訳・紹介するる。「われら音楽脳人間」等、対談付き。
目次
第1部 右脳革命の全貌
第2部 革命を導いた実験
第3部 右脳対談(日本人は右脳革命の先達 T・R・ブレークスリー;大前研一;われら音楽脳人間 藤井康男;大前研一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
28
読んで参考になったが、タイトルから期待した(右脳)革命とは異なる内容。原題はThe Right Brain なので間違ってはいないが。片方の脳に刺激を与えたり、障害のある人の言動などをデータとして取り、傾向性を見てとっている。左脳は言語を司取っているがコンピュータもまさしく左脳的。書かれたのは80年頃であるが、コンピュータ時代の今、AIに対抗していくのには右脳開発を進めるべきであろう。2020/01/06
sabosashi
7
大脳半球の研究なんてものは、あのパバロフのころから始まっているので1980年に原著が刊行されたこの作品がまったく古びてしまっているわけではないだろう。ただ大脳研究の速度は速いので逐次追っていくのは苦労だと思われる。何度も繰り返しているように左脳が言語、右脳が無意識の世界を扱っているとされる。しかしひところ喧伝されたようにニホン人は虫の音を右脳で聞く、というのはどこまで事実に即しているかあやしい。「思考とは、結局は記憶した心像を加工し並びかえる作業にすぎない」ともいわれる。でも脳の世界は宇宙より大きいとか。2016/09/26
クロネコ団
0
これを中学生のころ読んで理系を目指した。
ken
0
専門的な内容が多く、正直創造力活性化の道しるべは何処に記されていたのかは不明瞭。2010/06/29
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- 和書
- 兵士に聞け 新潮文庫