新潮文庫<br> 路上のボールペン

新潮文庫
路上のボールペン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 259p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101018119
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

世渡り下手を自認しながらも、様々な人たちとの出会いによって励まされ、いつしか40を越えていた―。毎日古本屋を巡り、議論を重ね、とりつかれたように手紙を書いていた学生時代。映画の助監督をしていた頃の奇妙な体験談。故郷・浅草への屈折した感情。父や家族の思い出。そして亡き友寺山修司への弔辞…。名シナリオ作家が、優しさに満ちたまなざしで綴る珠玉のエッセイ52編。

目次

1 言葉と私
2 友人(5人の集まり;寺山修司さん―「弔辞」より)
3 映画時代(電報料金;裸の小山明子さんをナイフで刺した頃)
4 故郷の街
5 雑談
6 青年について
7 憧れ
8 ひとり旅へ
9 味覚体験
10 絵画、映画、音楽(『クリスチーネF』を見て;オランピアのモンタンを見る)
11 家族
12 家をめぐって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

61
【親は子供の内面については、放っておくしかない】本エッセイ集で、著者は書いた。<理解しようとしたり、いわんや共感しようとしたり一緒に悩もうとしたりしてもむだなのだと思う。子供との距離が、刻刻ひらいていくことに堪えるしかないのだ。そして、その距離をリアルにとらえている親は、子供にとって魅力的だと思う。そうした親は、子供を理解しようとしたり、一緒に悩もうとしたりしない。そういうことができないことの悲しさ、寂しさ、情けなさを胸におさめて、子供と対する。いわば「他人」として対する。「親切な他人」として対する>と。2023/12/03

こにいせ

5
小島慶子嬢のラジオ、キラキラで紹介されていたので読んでみる。寺山修司への弔辞。『私には、あなたは何より、姿であり声であり、筆跡でありました。』と。確かに美文だ。素晴らしい。他のエッセイも軽快かつ、とてもとてもあたたかい。特に最後の「愛人と隠し子」騒動なんて、満員電車の中で一人にやつきながら読んでしまった。2010/05/02

金吾

4
○面白かったです。著者の淡々とした語りが好きです。家族の話は少しホロリとしました。2019/12/28

ノニコニ

3
少し前の時代のエッセイを読むとその文章が今に繋がってたり全く検討外れな事になってたり、楽しく読める。テレビの仕事は大衆相手だからか脚本家なんてやってる人の書いたものは読みやすくていい。自分より若い山田太一というだけで面白い。「ふぞろいの林檎たち」よりも前のエッセイだったので、こういう事を考える人があれを書いたのか、と納得?  サザンが頭の中に流れて困る。カラオケ行く金ないし。2025/04/27

aaboo

3
八千草薫の話が面白かった。2018/04/28

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