内容説明
西荻窪のシェアハウスで暮らす、葵、美緒、礼菜。お金も色気もないアラサー女子三人組が、探偵やるなら滞納家賃は相殺という話に飛びついた。杉並大豪邸の事件、深夜に回る洗濯機の怪、週末だけの秘密ミッション、「西荻向上委員会」からきた紳士…。謎解きは時々ぐだぐだ酒宴と化すけれど、あれ?解決のヒントが!ゆるめな推理が心地よいミステリー。
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968(昭和43)年広島県尾道市生まれ。岡山大学法学部卒。2002(平成14)年、『密室の鍵貸します』でデビュー。2011年『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞し、大ベストセラーとなる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばかん
35
久しぶりの東川さん。相変わらずの東川節が健在で嬉しい限り。 コミカル本格ミステリィ。 三者三様のキャラクターたちも良い味出してる。2019/05/21
白雪ちょこ
31
全4話収録で、どれもこれも全て面白かった。 3人の女性達は、いろんな意味で女として終わっており、互いの傷を舐め合い、そして時にはクズ同士のため、自分が一番になりたがると言う、ぐうたらで何とも笑える。 相棒になりつつある成瀬君の、いい感じでコマにされて、振り回されつつも3人のことを放っておけないという、ツンデレっぽい感じも好感を持てた。 個人的には、女子高生のコスプレをしている甘ったるい喋り方の礼奈ちゃんが好み。 コメディ要素満点で、なおかつサスペンス要素の謎が解けた瞬間の、スッキリ感も100点満点。2021/08/14
ハゲおやじ
30
久しぶりの作者。私のお気に入りの作者でもある(って どーでも良いね)。相変わらずの気軽く読めて読後感も重くない。でも、それなりにトリックが考えられていて面白い。御都合主義バリバリなんだけど そこに拘る人には向かない。洗濯機には入らんでしょ!とかね。この三人と啓介は、良いチームなんだよね(ちょっと羨ましい)。礼菜が実在するなら見てみたいし、法子にも会ってみたい。あくまでも実在する事は無い世界や人だけど、現実の嫌な事を忘れさせてくれるところがお気に入りでもある。 さて、次 どうしよう~。2019/10/27
Mie Tange
24
アラサー3人組が殺人含む珍事件を解決する。 (ちゃんと推理するのは1人だけ笑) ゆるめで楽しく読めましたが、 個人的には3人の態度などに好感が持てず 続きはもういいかなってカンジです。2021/08/08
kei302
23
西荻窪の『かがやき荘』に住む(居座る?)《輝きそうで輝けない》三人が事件を解決に導く的な4話。リーダー格の葵:「二人とも目を覚まして!大切なのは具体的な成果じゃない。漠然とした好印象を残すことよ!」しかと心得ました。続編も読みます。 2019/06/30