出版社内容情報
ヘンリー8世、最後の王妃。
1547年。
先王ヘンリー8世が逝去し、幼年王エドワード6世が9歳にして即位。
権力の在処が毎秒蠢く中、
未亡人となった王妃キャサリン・パーは
時の権力者【サマセット公爵】エドワード・シーモアの弟、トマス・シーモアと秘密裏に式を挙げる。
35歳、4度目の結婚にして、初めて愛する人と結ばれたパーは、
義娘であるエリザベスを引き取り、共に暮らすことになるが……
一方、セシルは初めて訪れた戦場・スコットランドで、
運命が急転する事態に巻き込まれる――
果たしてこの世界に、“ユートピア”は存在するのか。
愛と悲しみの第9集!
【編集担当からのおすすめ情報】
物語を引っ張ってきたヘンリー8世が遂に退場し、
いよいよヘンリー不在の時代が回り始めます。
ヘンリー8世と3人の子どもたちに家庭を作ってあげた偉大な“母”キャサリン・パー。
本作ともコラボしたミュージカル『SIX』や映画『ファイアーブランド』でも注目を集めた彼女が、
35歳にして初めて愛する人と結婚し、子どもをもうけることに。
21世紀の日本と、16世紀のイングランド。
時代も場所もまったく異なる中、彼女の女性としての葛藤は、
今を生きる我々の心にも響きます。
そして、本作のヒロイン・エリザベスは-ー
これは、如何にして生きるかの物語。引き続き、どうぞ見届けてください!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミキ
16
キャサリン・パーが亡くなってしまった。すっきり気持ちのいい人だったな。2025/08/29
毎日が日曜日
8
★★★+2025/09/01
YS-56
8
何かを成し遂げることがいかに困難か。信頼できるものを探したくもなりますな。2025/08/30
きさらぎ
7
賢明で愛情深い最期の王妃キャサリン・パー、若くして亡くなったんだな。最後に愛を叶えてもう少し溌剌と楽しく生きてくれるかと思ったけど切ない最期でした。男運が悪すぎる気もする…。(スナックにやりきった感で現れたの良かった)エリザベスの自他への厳しさが怖いほど。「私は、嘘つきを側には置かない」セシルも怖い主人をもったねえ(苦笑)2025/08/30
わーぷ
6
ヘンリー8世最後の王妃、キャサリン・パーが退場するまでのお話。キャサリン・パーの娘は夭折した説が有力だけど、それだとこの物語の偉大な功労者に対してあまりに救いがないので、この終わり方で良かったんじゃないかなと思います。そしてまた、この作品ではよくある悪目立ちした男が、 蹴落とされる展開が始まりそうです。 2025/09/05
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- 和書
- 魔の系譜 講談社学術文庫