出版社内容情報
各賞で上位入賞の話題作、さらなる深みへ。
既刊1・2・3集が早くも計60万部を突破の人気作、待望の新刊登場!
子ども番組のヒーローへの敬意をいつまでも失わなかったり
通勤中に立ち往生している野良猫を素通りできなかったりと
ただただ自身の心に正直に生きる中年会社員「フジイ」。
すっかり会うことはなくなったけど、大事な友達だと思っていた同級生が
この世を去っていたことを時間差で知った時、
「フジイ」は何を思い、行動に移すのかーー
雑誌掲載時に大きな反響のあった「亮ちゃん編」収録の最新刊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
誰にも気づかれていないだけで、どんな人にも
その人だけしか知らない自分の姿がある。
他人の目など気にせず、マイペースに生きているようにしか見えない
「フジイ」にも、当たり前だけど人の心はあるーー
「ごくごく当たり前だけれど忘れていたこと」をふと思い出す、
そんな新刊ではないかと思います。
いつか会えたら…と思いつつ、疎遠になってしまった旧友を
心に浮かべるキッカケとなれれば幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
61
心が揺れる、微かに、だが確かに。冴えないフジイという男の行動を、淡々と描くそれだけの作品なのに。一人ひとりが主人公であるそれぞれの人生。大切に思うものを大切にしている、それだけの男なのに、フジイに憧れてしまう。フジイの友だちだった成田の面影。成田だけじゃない、馬場だってフジイのことを心の中に残していた。今の職場にも、フジイに心の漣を感じている人間たちもいる。巻末のエピソード、西園寺さんの想いが心に沁みる。そう、フジイを否定したりマネるのではなく、参考にして自身を見詰め直すということ。2025/03/01
ツン
57
なんだろう。フジイの良さをわかる人がいつも必ずいる(いる時のことしか描かれていないのかもしれないけど)。表面的なところしか見ない多くの人間関係では全然それを知ることができないんだけど。そしてフジイとその仲間たちが幸せに暮らせてることがとても嬉しい。幼馴染のことは残念だけど。2025/03/09
イーダ
29
フジイさんは天然の善人か。確かにそうかもしれない。 達観してるように見えるけど、いじめにあって給食食べられなかったり、色々経験してるからなー。2025/02/28
毎日が日曜日
13
★★★2025/03/02
雨ちゃん
12
うんうん、西園寺さん行動がちゃんとしてるんだから全然大丈夫だよー。2025/03/02
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