出版社内容情報
45歳――人生後半戦の私たちに贈る物語。
地方のとある町に住む専業主婦・華子は45歳。
日々の不満はあるものの、そこそこ幸せと思える生活を送っていたが、
ある日、専門学校時代の同級生・うららが
小説家としてテレビに出ているのを目にする。
27年前、もう一人の同級生・花音も含めた3人で行動していたこと、
「何かになりたい」と漠然と考えていたこと、
それをうららに否定され、ケンカ別れしてしまったこと……
過去と現在を思い比べるうちに、
嫉妬に駆られてしまった華子の取った行動とは?
18歳の時、砕けてしまった友情が、45歳になった3人の心を惑わせる――。
『マスタード・チョコレート(映画化/文化庁メディア芸術祭受賞作品)』
『ノストラダムス・ラブ』の冬川智子が描く、ヒューマンドラマの新境地開幕!
【編集担当からのおすすめ情報】
45歳。アラフォーでもアラフィフでもない宙ぶらりんな年齢。
これから始まる人生の後半戦に、本当に必要なものはなんでしょうか?
その答えのひとつが、この作品にはあります。
現代の人間は、余計な関係を省きがちではありますが、
10代の頃に失った「友情」が、40代以降の「生きていく希望」になる
可能性があるのかも――ぜひ、ご一読ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
タイトルからして物悲しくなってしまいそうだが、冬川智子ならではのホッコリとしたタッチでついつい惹き込まれていく。とはいえ、内容は切実だ。45歳という年齢の女性が抱える葛藤や不安、悩みがリアルに描かれている。けれど、楽しいことをなんとか見つけながら生きていこうとする、その姿勢がホッコリとしたタッチと重なるのだ。しかし、それこそ現実逃避ではないのか、とも考える。これまでもそうだが、冬川智子のホッコリとしたタッチには、くれぐれも用心しなければならない。にしても、この先が気になる!2024/12/29
はる熊猫
0
面白いが、ここで終わり?というところで1巻が終わってしまった。三者三様の浮き沈みの様子がリアルだ。2025/04/25
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