出版社内容情報
魏・呉・蜀、三国が覇を競う大陸へーー!
山杜の同盟国・津島の裏切りを知ったヤノハは、
アビル王政権の転覆を謀る……!
魏への航海の途中にある地理的、政治的障害は
何が何でも取り除かなくてはならなかったからだ。
しかし海上の戦いにおいては、津島国は
筑紫の連合軍をもってしても倒せぬ相手!
限られた人数、限られた日数で
ヤノハはどう戦うというのか……?
一方、日下では戦いを好まぬ新王に対して、
吉備津彦、モモソ姉弟は何を企む……?
【編集担当からのおすすめ情報】
神秘の力を持った本物の「日見子」を殺してしまったことで、
「偽物の女王」として生きる覚悟を決めた本作の主人公・ヤノハ。
この全く新しい卑弥呼は呪術ではなく兵法を駆使し、
敵味方や時に読者の皆様さえ欺きながら、
権謀術数渦巻く古代日本を逞しく生き延びていきます。
本土(本州)最強の軍事国家・日下と、
筑紫島(九州)内の強国・暈。
同盟国の筈が、その暈と通じていた津島……
倭国泰平の前に立ちはだかる強敵たち。
そして、舞台は海の向こうの大国へと移ります。
読めば唸ること必至の真・邪馬台国物語。
人々を翻弄し、運命に翻弄される女王の物語。
“倭王”の称号を得るのは誰か――
是非ご注目ください!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠
4
3.5 新刊読了。裏切り者のアビル王は麻薬中毒にして、戦女で奇襲をかけたあとに怨敵を後釜に据える。流石の手際のよさ。日下側でも王を毒殺して政権を奪うという謀略が進行し、クロスカッティングで描かれる。物語上では日下が悪役だが、やってることは一緒なんだよな。そして卑弥呼は対馬から加羅(弁韓)に渡る。倭王の金印を授かるために、湖南王→辰王→燕王(遼東太守:公孫淵)→魏王(明帝:曹叡)と段階を踏まなければいけないのだから、まだまだ先は長くなりそう。2024/06/06
takumi
0
ここまで纏め読み。 魏志倭人伝を下書にしているとはいえ、倭国なんて自分たちから言わないんじゃ? とはいえ、面白かったです。2024/10/18