出版社内容情報
独居を楽しむ男を、女は見逃さない!
出世に興味のない、未婚の中年会社員。
女性の上司に叱責されても平気な図太さがある。
ある日、チラシを見掛けて家事手伝いの女性に来てもらうことに。
すると、その女性から迫られ関係してしまうが、
それには隠された計画があった…… 表題作「星いのは貴方」。
定年後、悠々自適な独居生活を楽しむ元官僚の男。
元芸者の女性に再会したことから、巨大な疑獄事件に
巻き込まれ…!?「もてなしの星」。
飄々と一人暮らしを謳歌する男に舞い込む「アクシデント」編、2編を収録!
【編集担当からのおすすめ情報】
独りを楽しむ人は、男女を問わず魅力的。
特に男性の場合、女性から見ると不思議な魅力を感じるのかも。
そんな男性が遭遇するアクシデントとは……
必見です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
「もてなしの星」は、与党幹事長の疑獄事件を巧みにエピソードに絡めることで、闇の勢力の怖さをリアルなものとして描いていて読ませる。シビアだからこそ、主人公と元芸妓が生真面目な性格であることが効果的で、読者の感情移入を自然と呼び寄せている。終盤、もうひと展開あると思わせて、ストンと落とすあたりが、まさしく職人芸の域だ。「星いのは貴方」は、たまにある遊びの回。ノリで描いているので、ノリで読むのが礼儀だろう。女性の上司のキャラが、なるほど上手い。2024/05/17
KDS
5
第71集は「もてなしの星」「星いのは貴方」の二作品を収録。厚労省を定年退職し、悠々自適な独身生活を送る主人公がゴルフ場で知り合った男に引き合わされたのは若い頃に出会った事のある元芸妓の女性だった。彼女が八年前の大物政治家の贈収賄事件の現場に居合わせていた事により、その渦中に巻き込まれていく…表題作「もてなしの星」の中で印象に残った言葉→「官僚や政治家をめざす人間は最初はみんな国家のために働こうと思ってこの世界に入ってくる。しかし時が経つにつれてそういう志が失われて腐敗していく人間が少なくない」ホンマや。2024/05/03
すうさん
1
弘兼憲史は「課長島耕作」をはじめ社長シリーズまで全巻持っている。途中でこの「黄昏流星群」にも出会って既に70巻全巻持っている。なかなか漫画は購入しないが本書は必ず買い求める。基本は中年以降の男女の恋愛物語で、すべて短編シリーズ。いつ終わるのかわからないが、それだけにアイデアが尽きないのには驚かされる。荒唐無稽な幽霊や神様も登場する話もあるが、どこか人間の(というより男女の)関係の機微に触れ、毎回引き込まれる。本書も全編は政治陰謀物語、後半は悪魔まで登場する。それらにどのように恋愛物語を絡ませるかが楽しい。2024/12/10
fumikaze
1
短編集(二編)。①もてなしの星→よくありそうな話。 ②星いのはあなた→一種の黒魔術の様なものだろうか。五芒星、ルキフェル、悪魔崇拝とか。2024/08/17
シュウヘイ
0
黄昏世代でも恋をする2025/07/16